社会福祉士の国試は,平成元年に始まりました。
そのため,平成と国試は同じ年月を刻んでいます。
平成30年の国試は第30回でした。
医療の資格から比べると歴史は短いとは言え,30年の歴史は長いです。
第30回国試はおそらく一つの区切りになることでしょう。
さて,第30回国試の合格発表は3/15です。
その日にならないと第30回国試の合格基準点が分からないので,ギリギリの点数の人は本当に辛いと思います。
先日から,過去にさかのぼって,この問題はここに出ていた,といったことを書いていますが,それは実は完全に後出しじゃんけんです。
振り返れば「○○だった」と言えます。
本当は,国試はそんなものではなく,その日まで誰も予想できません。
予想したとしても的中するのは,150問のうちのたった数問でしょう。
多くの人たちもチームfukufuku21も今年の国試で予想していたのは,社会福祉法人改革です。
実際に出題された問題は以下の通りです。
第30回・問題122
社会福祉法人の財務に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 再投下可能な財産(社会福祉充実残額)を算定しなければならない。
2 土地は,減価償却の対象となる資産である。
3 財務会計は,組織内での使用を目的とする。
4 財務諸表に関する開示義務はない。
5 役員の報酬等の支給の基準を公表する義務はない。
ばっちりあたったと言えるでしょう。
しかしポイントは当たっているかもしれませんが,厳密に言えば,正解するためには,勉強したことプラス自分の現実的な体験を通して答えを選んだ人が多いのではないかと思います。
過去問では完璧に解けたのに,本番では取れませんでした。
といった話はよく聞きます。
過去問がそのまま出題されるのであれば,過去問の丸覚えでも対応できるかもしれません。
国試は,少しずつ重なり,少しずつ違います。
ここが怖いところです。
過去3年の過去問を3回解けば合格できる
このようにアドバイスしてくれる人がいるでしょう。
それはその人にとって真実です。
しかし他の人が真似して同じようにいくわけがありません。
なぜならベースが違うからです。
つまりほかの知識で知らず知らずのうちに知識で補正しているからです。
過去3年の過去問を3回解けば合格できる
すべての選択肢をばらして,解説してみると分かりますが,その知識で点数が取れるのはほんのわずかです。
この都市伝説がある限り,本当はそうではないことが分かっている人は合格できます。
それとは違う勉強をすればよいわけです。
3か月の勉強で合格できる
現役受験生で不合格になる方は,ほとんどが準備不足です。
第31回国試まであと11か月を切りました。
基礎力をつけて国試に臨めば,決して合格は難しい試験ではありません。
しかし,3か月の勉強で合格できるほど簡単ではありません。
時間がない,覚えるのが苦手,と自覚している方ほど,合格しています。
60歳以上の方は,特に合格率が高いと推測しています。
↓ ↓
60歳以上の合格率は極めて高い!! 40歳以上で合格できる勉強方法
記憶力の低下を自覚しているからでしょう。
おそらく,第30回国試でも,ここで分析したものとそれほど大きく変わらないデータが示されるでしょう。
最新の記事
障害者総合支援法に規定される障害福祉サービスの実施主体
障害者総合支援法に規定される障害福祉サービスの実施主体は,市町村です。 同法における都道府県の役割は,障害福祉計画の作成,地域生活支援事業の実施,障害福祉サービス事業者等の指定などに限られます。 なお,自立支援医療には,育成医療,更生医療,精神通院医療の3種類がありますが,このう...
過去一週間でよく読まれている記事
-
伝統的なソーシャルワークは, ケースワーク グループワーク コミュニティワーク として発展してきたことを学んだ人もいることでしょう。 この統合を図ったのは「ジェネリック」という考え方でした。 第 37 回から実施される新しい...
-
約3週間にわたって,「福祉行財政と福祉計画」に取り組んできました。 今回から科目は「社会保障」に移ります。 どの科目でも共通かもしれませんが,この科目は社会保障制度の骨組みを理解することが求められます。 社会保障は,何を財源とするかによって ①社会保険制度(社会保...
-
今回は,保護観察官と保護司です。 保護観察官 〈配置〉 地方更生保護委員会事務局及び保護観察所 〈業務〉 保護観察,調査,生活環境の調整その他犯罪をした者及び非行のある少年の更生保護並びに犯罪の予防に従事する。 ...
-
ホッブズ問題 とは,社会の人々が自分の利益のために行動する「万人の万人に対する闘争」の状態の時,どのように社会の秩序が保たれるのか,について問う命題です。 社会学者のパーソンズは,この命題に対して,人は社会のルールに従って行為するため,社会の秩序が保たれると考えました。これを「主...
-
今回から「社会学理論と社会システム」(旧名:社会理論と社会システム)に取り組んでいきたいと思います。 カリキュラムの内容は,新・旧カリキュラムではあまり変わっていないので,過去問も十分に使えると思います。 社会問題に関する問題は対策を取りにくいことはいつも一緒ですが,教科書に書...
-
今回のテーマは「ニーズのとらえ方と充足方法」です。 このように書くとソーシャルワークの話かと思う人もいると思いますが,福祉政策のニーズを考えてみたいと思います。 結局は一緒です。 ポイントは,以下の通りです。 ・バイオ(身体的) ...
-
今回は,保護観察官と保護司を学びましょう。 保護観察官と保護司は,お互いに協力し合い,保護観察などの業務に携わります。 保護観察官 保護司 保護観察、調査、生活環境の調整その他犯罪をした者及び...
-
全国社会福祉協議会と都道府県社会福祉協議会は, 1951 (昭和 26 )年の社会福祉事業法によって法制化されています。 市町村社会福祉協議会は, 1983 (昭和 58 )年の社会福祉事業法の改正によって,ようやく法制化されています。 第 34 回・問題...
-
今回は,社会的排除と社会的包摂について学びましょう。 社会的排除 社会的包摂 何かの理由があって社会から締め出される過程に着目した概念です。 1970 年代から 80 年代にかけて,ヨーロッパで起きた失...
-
1990年(平成2年)の通称「福祉関係八法改正」は,「老人福祉法等の一部を改正する法律」によって,老人福祉法を含む法律を改正したことをいいます。 1989年(平成元年)に今後10年間の高齢者施策の数値目標が掲げたゴールドプランを推進するために改正されたものです。 主だった...