保健医療サービスの締めくくりとして,地域連携クリティカルパスを取り上げます。
クリティカルパスには,院内パスと地域連携パスがあります。
院内パスは,入院から退院までのスケジュール表です。
地域連携パスは,地域生活を支えるための医療・介護の役割分担の仕組みです。
それでは今日の問題です。
第29回・問題76 地域連携クリティカルパスに関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 連携する機関に保険薬局は含まれない。
2 病院内のチーム医療の推進が目的である。
3 連携する機関の間で診療計画や診療情報を共有する。
4 連携する機関に地域包括支援センターは含まれない。
5 患者が退院する病院の専門職が決定した診療方針に従い,地域の医療機関が診療を行う。
第29回の問題の割に問題文が洗練された感じがしないのは,語尾が統一されていないからでしょう。
また選択肢5が他の選択肢よりも長いのが気になります。
おそらく今後はこのようなスタイルは少なくなるでしょう。
いろいろな参考書にある「いわゆる解答テクニック」といったものは通用しなくなると思います。
具体的には
「のみ」
「すべて」
「断定」
こういったものに間違いが多いという傾向です。
それはさておき解説です。
1 連携する機関に保険薬局は含まれない。
これは間違いです。
保険薬局は服薬指導といった面で重要です。
2 病院内のチーム医療の推進が目的である。
これも間違いです。
病院内で使われるのは院内パスです。
3 連携する機関の間で診療計画や診療情報を共有する。
これが正解です。
患者の情報共有は連携に欠かせません。
4 連携する機関に地域包括支援センターは含まれない。
これも間違いです。
もちろん地域包括支援センターも含まれます。
5 患者が退院する病院の専門職が決定した診療方針に従い,地域の医療機関が診療を行う。
これも間違いです。
こんな役割分担はありません。
<今日の一言>
保健医療サービスは,現行カリキュラムによって加わった科目です。
そのため,初期は医療ソーシャルワーカー系の試験委員が張り切り,問題が難しくなる傾向にありました。
近年は少しずつこなれてきた傾向があります。
それでもまだまだ難しい問題も出題されることもあるでしょう。
しかししっかり勉強するとある程度の点数は取れます。
社会福祉士の国家試験は150問出題されます。
勉強すればするほど不安は高まっていくでしょう。
今まで勉強してきたことの範囲を広げてはいけません。
不安は今まで勉強してきたことを強化することで解消しましょう!!
次回からは,共通科目の最後の科目である「権利擁護と成年後見制度」に取り組んでいきます。
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