2018年11月14日水曜日

国家試験に向けた勉強法

11月に入って,この学習部屋に訪れる方が急に増加しています。

本格的な学習シーズンに入ったことを示しているのだと思います。

今回は,今日の問題はお休みして,これからの勉強法を考えたいと思います。


どのような勉強をしたら社会福祉士の国家試験に合格できますか?

誰もが知りたいことだと思います。

しかし,答えはありません。

どのような勉強をしても,合格基準点に到達しなければ合格できないからです。

どうしたら社会福祉士の国家試験に合格できますか?


という質問になら明確にお答えすることができます。

0点科目がなくて,合格基準点に到達していれば合格します。


多くの方は合格基準点に到達できる実力がついたのかどうかわからなくて,不安で不安でたまらない日々を過ごすことになります。


社会福祉士の国家試験は,19科目もある出題範囲の広い試験です。

しかし限りなく広いかと言えばそうでもありません。

なぜなら,出題範囲はもともと設定されているからです。

それが社会福祉振興・試験センターが示している「出題基準」です。

毎年6月頃に発表されています。

すべての参考書,模擬問題集,模擬試験はこの基準に沿って作成されています。

国試に合格するには,これらを活用して勉強することになります。


どのような勉強をしたら社会福祉士の国家試験に合格できますか?

という疑問には明確な答えはありませんが,その逆にどのような勉強をしていたら合格できないかはよく分かります。

それは今までずっと主張してきたこと

過去3年間の過去問の知識だけでは合格できない

出題基準と照合していくとすぐ分かりますが,過去3年間に出題されたものは,出題基準のほんの一部にしか過ぎません。

スカスカです。

そんなスカスカの知識だけで国試に合格しようと思うのは無謀です。

今まで国試勉強をまったくしていなくて,これからの勉強で合格しようと思うと,それなりの努力が求められます。

1日10時間も勉強した,という人もいるでしょう。

勉強のスタートが遅くなった分,それを挽回するには簡単なことではありません。

大変かもしれませんが,出題基準の範囲をひたすら覚えていくことが極めて大切です。


3年間の過去問の知識だけで国試に臨むのは無謀です。


ネットで見てみると,過去問を3回繰り返したら合格できた,という情報が散見されています。

しかしそれはほんの一部の人の話です。

辛いかもしれませんが,まずは参考書をひたすら覚えることです。

学校によっては,参考書のほかに過去3年以上の問題を最新のデータに変えて提供してくれていることもあります。

そういった人は,それを徹底して取り組みましょう。

過去3年間の過去問ではスカスカの知識にかなりませんが,現在のカリキュラムで出題された国試問題は出題基準をほぼ網羅しています。

知識がついたことを実感しながら,問題を解く練習ができます。

参考書にひたすら取り組んできた人は,いよいよ過去問などに取り組む時期となります。
仕上げの時期です。

国家試験は決して難しい問題ではありません。

それは,記念受験が減った第30回国試で極端に合格基準点が上がったことからも分かりまます。

合格基準点が90点程度,合格率が25~30%になっているのは,勉強不足で国試に臨んでいる人が一定程度いるからです。

第30回国試の合格基準点が99点にもなったのは,そのような人が減ったことも影響しています。

現在の国試は,

正しい勉強をして,適切な知識を持った人は合格できるように作られています。

勉強不足の人が合格するのはかなり困難です。

なぜなら,勘の良さで解ける問題はほとんどなくなっているからです。

しかし地道な努力は必ず報われます。

地道な努力は必ず報われます。

覚えるコツは,これからもご紹介していきますね。

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