今回も医療法に基づく医療施設を取り上げます。
まずは前回の復習です。
https://fukufuku21.blogspot.com/2018/11/blog-post_6.html
過去の出題が多いのは,特定機能病院と地域医療支援病院でしたね。
近年,出題が増えてきているのは,在宅療養支援病院です。
これらの違いは確実に覚えておく必要があります。
それでは今日の問題です。この問題は一年前にも一度取り上げていると思いますが,もう一度取り上げます。
第26回・問題73 我が国の医療提供施設に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 病院とは,医療法上,病床数10床以上を有する医業又は歯科医業を行う施設のことである。
2 病院施設の中の一般病院数の年次推移をみると,最近10年間の総数は増加し続けている。
3 臨床研修を修了した医師又は歯科医師が診療所を開設するときは,都道府県知事に開設の許可を得なければならない。
4 地域医療支援病院の承認要件には,救急医療を提供する能力を有することが含まれる。
5 病床種別の中で病院病床数を比較すると,療養病床の方が一般病床よりも多い。
前回の復習をしっかりやった人はそれほど難しくはないと思います。
しかし,勉強していない人はまず解けないと思います。
それでは解説です。
1 病院とは,医療法上,病床数10床以上を有する医業又は歯科医業を行う施設のことである。
これは間違いです。
病院は20床以上,診療所は20床未満です。
2 病院施設の中の一般病院数の年次推移をみると,最近10年間の総数は増加し続けている。
これも間違いです。
病院数は,減少を続けています。一番多かったのは1990年で,1万を超えていました。現在では8,500弱まで減少しています。
3 臨床研修を修了した医師又は歯科医師が診療所を開設するときは,都道府県知事に開設の許可を得なければならない。
これも間違いです。
診療所を開設する際に都道府県知事に許可を得なければならないのは,臨床研修を修了していない医師又は歯科医師の場合です。
病院開設の場合は,臨床研修を修了していても許可を得なければなりません。
4 地域医療支援病院の承認要件には,救急医療を提供する能力を有することが含まれる。
これが正解です。
今一度,復習しておきましょう。
<地域医療支援病院>
200床以上の病床を有し,救急医療の提供,地域の中核病院として地域の医療従事者に対する研修能力,連携などを行います。承認するのは都道府県知事です。
救急医療の提供能力は,特定機能病院という感じがすると思いますが,地域医療支援病院の承認要件です。しっかり覚えておきましょう。
5 病床種別の中で病院病床数を比較すると,療養病床の方が一般病床よりも多い。
これは間違いです。一般病床は療養病床の倍以上あります。
<今日の一言>
第26回あたりから,現在の国試問題に近くなっていきます。
問題を解くことの難しさはいつも変わりませんが,勉強をしっかりした人は解ける,勉強が足りない人は解けない,という資格試験にとって,理想的なスタイルが出来上がりつつあると言えます。
しっかり勉強した人は,合格基準点を超えることができます。
大事なことは,
一つひとつをあいまいな知識にしないことです。
対になるものがあるものは,要注意です。
あいまいになりがちだからです。
今日の問題であれば,特定機能病院と地域医療支援病院の違いをしっかり覚えおくことです。
その他には,
病院と診療所の病床数の違い
といったものも対になるものです。
変型版では,臨床研修を修了した医師は,病院を開設する時は都道府県知事の許可が必要ですが,診療所を開設する時は,許可を必要としない,といったものもあります。
対になるものがあるものは,間違い選択肢を作りやすいことになります。
作りやすいということは,問題文に不自然さがないので,勉強が足りない人が勘で解けるということはまずありません。
対になるものがあるものは,しっかり覚えることが得点力を上げることにつながります。
逆に言えば,対になるものをしっかり覚えておかないとあいまいになってしまうので,得点できないということになります。
後からよく読めば解けた
国試ではよくあることです。
国試の問題は,一つひとつを分解してみると,それほど難しいものではありません。
しかし,得点するのは決して簡単なものではありません。それはいかにも正しいように見えるからです。
勘で解けるような問題は,特に法制度に関するものは少ないので本当に大変だと思います。
しかししかし・・・
しっかり勉強した人は,必ず合格基準点を超えることができます。
これから国試までの時間は短いようですが,結構長いです。得点力を上げるには十分すぎる時間があります。
対になるものがあるものは,しっかり覚えること
これを心がけていきましょう!!
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