今回から新しい科目を見ていきたいと思います。
<医学概論>
ねらい(目標)
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①人のライフステージにおける心身の変化と健康課題について理解する。
②人の身体構造と心身機能について理解する。
③健康・疾病の捉え方について理解する。
④疾病と障害の成り立ち及び回復過程について理解する。
⑤公衆衛生の観点から,人々の健康に影響を及ぼす要因や健康課題を解決するための対策を理解する。
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教育に含むべき事項(内容)
教育に含むべき事項
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想定される教育内容の例
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①ライフステージにおける心身の変化と健康課題
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1ライフステージにおける心身の変化と健康課題
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2心身の加齢・老化
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3ライフステージ別の健康課題
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・乳幼児期,学童期,思春期,青年期,壮年期,前期高齢期,後期高齢期
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②健康及び疾病の捉え方
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1健康の概念
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・WHO憲章
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2疾病の概念
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・疾患,疾病,病気の違い
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3国際生活機能分類(ICF)
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・国際生活機能分類(ICF)の概要(コーディング,活用事例を含む)
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③身体構造と心身機能
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1人体部位の名称
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2基幹系と臓器の役割
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④疾病と障害の成り立ち及び回復過程
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1疾病の発生原因
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・外的要因
・内的要因
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2病変の成立機序
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・炎症,変性,虚血,発癌,免疫反応 等
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3障害の概要
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・視覚障害,聴覚障害,平衡機能障害,肢
体不自由,内部障害,知的障害,精神障害
(DSMを含む)発達障害,認知症,高次脳機能障害 等
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4リハビリテーションの概要と範囲
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・リハビリテーションの定義,目的,対象,方法
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5疾病と障害及びそ
の予防・治療・予後・リハビリテーション
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・悪性腫瘍,生活習慣病,脳血管疾患,心疾患
・感染症
・神経疾患
・先天性疾患
・肺疾患
・腎・泌尿器疾患
・消化器疾患
・骨・関節の疾患
・血液疾患
・目・耳の疾患
・精神疾患
・高齢者に多い疾患
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⑤公衆衛生
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1公衆衛生の概要
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・公衆衛生の考え方
・健康の社会的決定要因(SDH)
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2健康増進と保健医療対策
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・母子保健対策,成人保健対策(生活習慣病予防対策及びがん対策),高齢者保健対策,精神保健対策,感染症対策 等
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この科目は,「人体の構造と機能及び疾病」に相当する科目です。
大きく変わっているのは「公衆衛生」が加わったものです。
そのほかも少しずつ違いがあります。
1疾病の発生原因
2病変の成立機序
といった部分が加わっています。