モニタリング(経過観察)とは,支援の実施中に行われるもので,支援が計画通りに進んでいるかなどを確認します。そのうえで必要な場合は,再アセスメントなどを検討します。
プロセスは,以下のようになります。
相談援助の過程(プロセス) |
受理面接(インテーク) |
事前評価(アセスメント) |
支援計画(プランニング) |
支援の実施(インターベンション・介入) |
経過観察(モニタリング) |
事後評価(エバリュエーション) |
支援の終結(ターミネーション) |
終結後の支援(アフターケア) |
モニタリングは,どの時点で行われるのかわかりにくいこともあり,国家試験では,何度もそのことが問われています。
今日の問題もそんな問題です。
第29回・問題105 ソーシャルワークの援助過程におけるモニタリングに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 プランニングの前に実施される。
2 インターベンションが行われている間に実施される。
3 契約の前に実施される。
4 インテークの途中で実施される。
5 援助終結後に実施される。
モニタリングを少しでも知っていれば,それほど難しくない問題でしょう。
正解は,選択肢2。
2 インターベンションが行われている間に実施される。
うろ覚えの人が勘違いしやすいのは,「5 援助終結後に実施される」でしょう。
援助の終結後に行われるのは,アフターケアですが,モニタリングは支援後に行われるもの,というイメージをもっていると間違えるので注意が必要です。
社会福祉士がソーシャルワーカーであるならば,カタカナ語が苦手などと思うことなく,しっかり覚えておきたものです。