社会福祉士国試の出題基準では
ケースマネジメントとケアマネジメント
とケースマネジメントとケアマネジメントが併記されていますが,2つの用語にそれほどの違いはありません。
そのためなのか,次のカリキュラムの科目の内容では,ケースマネジメントの用語が使われず,ケアマネジメントとなっています。
聞くところによると,ケースマネジメントはアメリカの脱施設化の中で生まれて発展し,ケアマネジメントはサービス提供の効率化を求めてイギリスで発展したとのことです。
それでは今日の問題です。
第29回・問題109 ケースマネジメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 複数の組織から類似の機能を持つサービスが用意されるなど,手厚いサービスが提供される。
2 身体的,心理的,社会環境的な側面から各専門職が独自にサービスを提供する。
3 専門職がクライエントの意向にかかわらず自立生活のプランを立てる。
4 地域の資源を活用・調整して,住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けられるようにすることである。
5 サービス利用者の満足感,快適性よりも,援助者の実行しやすい援助を提供する。
この問題の落とし穴としては,ケアマネジメントは知っていてもケースマネジメントは知らない,といったところでしょうか。
そこだけ気をつければ,答えは見えてくるでしょう。
正解は,選択肢4です。
4 地域の資源を活用・調整して,住み慣れた地域でできる限り長く暮らし続けられるようにすることである。
これ以外は,慎重に読めば間違いだとわかるのではないでしょうか。
<今日の一言>
新しいカリキュラムによる国家試験は,第37回国家試験から始まります。
大学では,令和2年度から新しいカリキュラムに移行していきます。
この人たちが卒業する年の国試が新しいものとなります。
そんなこともあり,これから新しいカリキュラムに向けて,第33~36回国試も少しずつ内容も新しいカリキュラムを見据えて出題されていくように思います。
そういったことから,今後はケースマネジメントの言葉は使われなくなるのかもしれません
いつもわかりやすい説明をいただき、ありがとございます。
返信削除また、叱咤激励のお言葉も心に響きます。
もし、私が合格できたなら、ちょっとした誤字脱字をチェックさせていただく。
といったご協力ができるかもしれません。
長年テクニカルライティングを生業としていましたので。
あともう僅かな期間となりました。
最初で最後となるよう、頑張ります。
ありがとうございます!