2020年9月21日月曜日

難しそうでも意外と解ける

 まずは,昨日の問題から。


第32回・問題109 カデューシン(KadushinA.& KadushinG.)が示した,「会話」と「ソーシャルワーク面接」の相違に関する記述として,正しいものを1つ選びなさい。

1 「ソーシャルワーク面接」と比べて,「会話」には意図的な目的が存在している。

2 「ソーシャルワーク面接」と比べて,「会話」では参加者間に明確な役割分担がある。

3 「ソーシャルワーク面接」と比べて,「会話」の参加者はしばしば文化的に異質である。

4 「会話」と比べて,「ソーシャルワーク面接」には参加者間に平等な権威と力がある。

5 「会話」と比べて,「ソーシャルワーク面接」ではスピーチのパターンが構造化されている。


正解は選択肢5ですが,受験した人は,「なにこれ?」と思ったことでしょう。

しかし,知識がなければ解けない問題ではありません。

得点するのに,じゃまなのは「文化的に異質」でしょう。

少々知らないことばがあっても,何とか考えなければなりません。

「異質」の対義語は「同質」です。

会話の多くは,仲間同士で行われることを考えると,会話は「同質」の方がしっくりくると思いませんか?

国試当日,心に余裕がなくなると柔軟な思考ができなくなりますので注意が必要です。

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