今回は「就労支援サービス」です。
今日の問題には出て来ませんが,障害者に対する就労支援は,「障害者総合支援法」に基づくものと「障害者雇用促進法」に基づくものがあります。
事業の内容を覚えることはもちろん大切ですが,その事業はどの法制度に基づいて実施されているのかを覚えることを忘れないようにしましょう。
それでは,今日の問題です。
第29回・問題143 障害者の就労支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 就労支援の対象は,一般就労を目指す者に限定される。
2 就労支援においては,対象者の就労へのニーズを確認することが重要である。
3 就労支援の中核的な業務は,職業紹介である。
4 生活保護受給者が就労支援を受けるためには,保護の廃止が条件となる。
5 就労支援においては,就職後のフォローアップは行わないこととされている。
制度内容を問う問題ではありません。
たった4問しか出題されない「就労支援サービス」でこういった問題を出題することもあるというのは不思議な感じもします。
基本姿勢も学んでおいてほしいということなのでしょう。
正解は,選択2です。
2 就労支援においては,対象者の就労へのニーズを確認することが重要である。
もしこれを選べないとしたら,何か裏があるのではないかという疑心暗鬼です。
国家試験問題は,多くの人が思っているほど,いじわるな出題はされません。
この学習部屋では,今まで数多くの問題を取り上げてきましたが,いやらしい問題はなかったと思いませんか?
現在の国試問題は,勉強した人は解ける,勉強不足の人は解けない,という問題でおよそ8割がた構成されています。
国試を受験する人には,辛いことかもしれませんが,勉強不足の人が運よく合格できる試験ではありません。
しかし,合格に向けて正しい努力を続けた人は報われる試験です。
勉強した人も解けなかった「魔の第25回国試」の反省に基づいたものとなっているからです。