今回は,更生保護法の目的を学びましょう。
更生保護法の目的 |
犯罪をした者及び非行のある少年に対し,社会内において適切な処遇を行うことにより,再び犯罪をすることを防ぎ,又はその非行をなくし,これらの者が善良な社会の一員として自立し,改善更生することを助けるとともに,恩赦の適正な運用を図るほか,犯罪予防の活動の促進等を行い,もって,社会を保護し,個人及び公共の福祉を増進すること。 |
更生保護は,社会内において適切な処遇を行います。
刑事施設等の矯正施設内ではありません。
それでは,今日の問題です。
第29回・問題147 更生保護法の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 犯罪をした者及び非行のある少年に対して,矯正施設内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ,又はその非行をなくし,自立と改善更生を助ける。
2 犯罪をした者及び非行のある少年に対して,社会内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ,又はその非行をなくし,自立と改善更生を助ける。
3 犯罪及び非行を行うおそれのある者に対して,適切な予防活動を行うことにより犯罪を防ぎ,又はその非行性をなくし,自立と改善更生を助ける。
4 犯罪をした者に対して,本人との契約に基づき,適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ,自立と改善更生を助ける。
5 犯罪をした者に対して,矯正施設及び社会内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ,自立と改善更生を助ける。
同じような文章が続きます。
疲れ切った頭で読み込むのは,意外と大変なことです。
正解は,選択肢2です。
2 犯罪をした者及び非行のある少年に対して,社会内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ,又はその非行をなくし,自立と改善更生を助ける。
更生保護は,社会内処遇です。
その中心は,保護観察となります。
恩赦も更生保護法で規定されていますが,今まで出題されたことがありません。
<今日の一言>
更生保護は,社会内処遇である。