2021年10月10日日曜日

地域への働きかけ~事例問題

今回は事例問題を取り上げたいと思います。


事例問題もポイントを押さえないと,正解するのは意外と難しいものです。


それでは今日の問題です。


第22回・問題35 事例を読んで,社会福祉士の地域への働きかけに関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。

〔事 例〕

 ある地区で一人暮らし高齢者の孤独死が発見された。そこで,地域包括支援センターの社会福祉士は,地区の中で高齢者の引きこもりを防止することを目的に,専門的な支援と併せて,地域への働きかけをしようと考えた。

1 保健,医療,福祉の専門機関による専門職のチームケアを最優先させる。

2 社会的孤立を予防するために,孤独死した高齢者の病歴について検討する。

3 一人暮らし高齢者や高齢者クラブの参加者を対象として,助け合いなど社会関係の状況を調査する。

4 当該地区のふれあい・いきいきサロン活動を中止して,民生委員による安否確認活動の方を優先する方針を立てた。

5 緊急性があると判断し,一人暮らし高齢者の名簿を本人の了解を待たず,地区のボランティアに渡すことにした。


この問題の場合のポイントは,「地域への働きかけ」です。


それに合致しているのは,選択肢3だけです。


3 一人暮らし高齢者や高齢者クラブの参加者を対象として,助け合いなど社会関係の状況を調査する。


互助の部分を把握することによって,高齢者の引きこもりの防止を図ろうとしているものです。


ほかの選択肢は,考えるまでもないでしょう。


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