2022年3月23日水曜日

第34国試に関するソ教連会長談話について

 この学習部屋では時事ネタは極力取り扱わないことにしていますが,3/22に「一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟」(ソ教連)の会長談話が発表されたので,それに触れておきたいと思います。

 

(会長談話)

http://www.jaswe.jp/seimei/20220322_danwa_34th_shakaikokushi.pdf

 

以下は談話の一部です。

○本連盟で毎年実施している全国統一模擬試験(受験者約1万人)においては、模擬試験問題作問にあたり、基本的な知識を問うこととともに問題の内容については、いわゆるダブルバーレル等による弁別性の低下などに留意しつつ作問している。この試験問題の弁別性は、過去の模擬試験結果の回答傾向を分析し、設問ごとの弁別率を比較することによって問題としての質(いわゆる良問)が把握できるものである。

 

会長談話によると良問とは,「特定分野に限らず必要不可欠な基本的な知識を問う試験問題」のことらしいです。

 

談話の中で重要なことは,以下の部分です。

また、試験問題の作成にあたっては今後、各回の出題で試験問題の質の面で大きくブレが生じないよう、過去の国家試験結果を精緻に分析し、「特定分野に限らず必要不可欠な基本的な知識を問う、いわゆる良問」が出題されるよう留意するべきである。

 

社会福祉振興・試験センターは,第1回国家試験からの受験者の回答の膨大なデータをもっています。

それらを活用すれば,年度間の格差が生じない安定した問題づくりは必ずできるはずです。それを切に願います。


基本的な知識を問う問題が多くなれば,知識があっても知恵はないタイプのワーカーが多く出てしまいます。そんなワーカーは現場では必要としません。


新しいカリキュラムでは,国家試験の在り方検討会が示している単純な知識では解けない問題の類型「タクソノミーⅡ型」「タクソノミーⅢ型」が多く出題されると考えられます。

これらの問題は,知識があることを前提として,そのうえで考えることで答えられるものです。

第35・36回国試では,お披露目のように大勢に影響が出ない範囲で混ぜて出題するように思います。

基礎的な内容でありながらも簡単には解けない問題をどのように作るのか,かなり楽しみです。

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