第34回国家試験の合格基準点は,過去に見たことがない105点となりました。
将来は「魔の34回国試」と呼ばれることもあるかもしれません。
令和元年改正のカリキュラムによる国家試験は第37回から始まります。
それ以降はどんな方針になるかわかりませんが,それまでの国家試験の合格率は,頑なに30%にこだわり続けるのかもしれません。
となると,上位から30%に入ることが合格するために必要な条件だということになります。
その他大勢程度の実力では,合格できない70%に入ってしまいます。
合格に必要なのは,法制度に強くなることです。
法制度はきっちり覚えなければ国家試験では得点できません。
第34回・問題63 生活保護法が規定する基本原理・原則等に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 この法律により保障される最低限度の生活は,国民一般の平均的な資産基準によって決定される。
2 保護を申請できるのは,要保護者及びその扶養義務者に限られている。
3 保護は,厚生労働大臣の定める基準により測定した要保護者の需要を基とし,そのうち金銭又は物品で満たすことのできない不足分を補う程度において行う。
4 保護は,要保護者の年齢別,性別,健康状態等に関して,世帯の実際の相違を考慮することなく一定の必要の基準に当てはめて行う。
5 保護は,親族を単位としてその要否を定める。
正解は,選択肢3です。
3 保護は,厚生労働大臣の定める基準により測定した要保護者の需要を基とし,そのうち金銭又は物品で満たすことのできない不足分を補う程度において行う。
これは,「基準及び制度の原則」と呼ばれるものです。
生活保護の原理・原則はかなり高頻度で出題されています。
〈今日の一言〉
詳しい解説はいつか改めて行いたいと思いますが,こういったものを確実に正解できることで合格に近づきます。
こういったものとは,法制度のことです。
第34回国試で合格をつかむことができなかった人は,法制度に関連する問題でミスしていないか点検してみると良いと思います。
合格する人とそうでない人との差は,法制度を確実に正解できるか,正解できたりできなかったりと安定していないという差です。
人名や歴史が覚えられないからという理由ではないです。これらは合格する人も苦手だからです。