2022年11月6日日曜日

格差原理~その2

ロールズが論じた格差原理とは,「格差はあっても良いが,その格差は,最も不遇な人を恩恵があるように使われる場合に認められる」と考えるものです。


復習をしてから,今日の問題に取り組みましょう。

https://fukufuku21.blogspot.com/2022/11/blog-post_5.html


それでは今日の問題です。


第28回・問題23 ロールズ(Rawls,J.)が『正義論』で主張した格差原理に関する記述として,適切なものを1つ選びなさい。

1 機会の平等が保障されれば,自由市場経済による資源配分は,正義にかなう。

2 個人の満足の総和を社会全体で最大化させるような資源配分は,正義にかなう。

3 消費税は資源配分を歪めないため,正義にかなう。

4 最も恵まれない人が有利となるような資源配分は,正義にかなう。

5 公共財の提供に政府が介入することは,正義にかなう。


いろいろなことをごちゃごちゃ書いていますが,答えは今ならすぐわかる問題だと思います。


正解は,選択肢4です。

4 最も恵まれない人が有利となるような資源配分は,正義にかなう。


格差はあっても,格差が最も恵まれない人に使われる場合には,格差は認められるというのが格差原理です。


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