ブラッドショーは,ニーズを4つに分類しています。
これをもとに,今日の問題です。
第31回・問題105 ブラッドショウ(Bradshaw,J.)のニード類型論に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 規範的ニードは,同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。
2 規範的ニードは,「望ましい」基準との対比において,専門家や行政官などが存在を認めたニードを指す。
3 規範的ニードは,クライエントとの契約によってその内容が定まる。
4 比較ニードは,クライエントによって体感的に自覚される。
5 比較ニードは,その存在が社会的に認知されているニードを指す。
なかなかの難問です。
正解は,選択肢2です。
2 規範的ニードは,「望ましい」基準との対比において,専門家や行政官などが存在を認めたニードを指す。
こういった問題の難易度が高いのは,問題によって表現が変わるからです。
「言い回しが変わるとわからなくなる」と言う人がいますが,それは理解不足を示しています。
「比較ニード」と「規範的ニード」は,専門職がニードを判定するための物差しです。
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それではほかの選択肢も確認します。
1 規範的ニードは,同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。
これは,比較ニードについて述べたものです。
3 規範的ニードは,クライエントとの契約によってその内容が定まる。
規範的ニードの内容は,社会的に望ましい状態(社会規範)に照らしてみて,不足している部分です。
4 比較ニードは,クライエントによって体感的に自覚される。
これは,感得されたニードについて述べたものです。
5 比較ニードは,その存在が社会的に認知されているニードを指す。
これは,規範的ニードについて述べたものです。