2022年11月17日木曜日

ブラッドショーの論じたニードの分類

ブラッドショーは,ニーズを4つに分類しています。













これをもとに,今日の問題です。

 

31回・問題105 ブラッドショウ(BradshawJ.)のニード類型論に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 規範的ニードは,同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。

2 規範的ニードは,「望ましい」基準との対比において,専門家や行政官などが存在を認めたニードを指す。

3 規範的ニードは,クライエントとの契約によってその内容が定まる。

4 比較ニードは,クライエントによって体感的に自覚される。

5 比較ニードは,その存在が社会的に認知されているニードを指す。

 

なかなかの難問です。

 

正解は,選択肢2です。

 

2 規範的ニードは,「望ましい」基準との対比において,専門家や行政官などが存在を認めたニードを指す。

 

こういった問題の難易度が高いのは,問題によって表現が変わるからです。

 

「言い回しが変わるとわからなくなる」と言う人がいますが,それは理解不足を示しています。

 

「比較ニード」と「規範的ニード」は,専門職がニードを判定するための物差しです

関連記事

https://fukufuku21.blogspot.com/2020/06/blog-post_22.html

 

それではほかの選択肢も確認します。

 

1 規範的ニードは,同じ特性を持つ別の人や地域などとの比較により明らかにされる。

 

これは,比較ニードについて述べたものです。

 

3 規範的ニードは,クライエントとの契約によってその内容が定まる。

 

規範的ニードの内容は,社会的に望ましい状態(社会規範)に照らしてみて,不足している部分です。

 

4 比較ニードは,クライエントによって体感的に自覚される。

 

これは,感得されたニードについて述べたものです。

 

5 比較ニードは,その存在が社会的に認知されているニードを指す。

 

これは,規範的ニードについて述べたものです。

最新の記事

ソーシャルワーク4科目で合格をつかむ

ソーシャルワーク系の4科目は,社会福祉士になるためにはとても重要な科目です。 今日は,そのうちの共通科目の「ソーシャルワークの基盤と専門職」です。 少し難しいかもしれませんが,しっかり覚えれば点数を稼ぐ科目になります。 それでは,今日の問題です。 第26回・問題91  2007年...

過去一週間でよく読まれている記事