2023年4月13日木曜日

今,注目の児童手当

児童に関する手当には,児童手当,児童扶養手当,特別児童扶養手当がありますが,この違いがわかりますか?


最も普遍的なのは児童手当です。

現時点では親の所得によって受給制限がありますが,対象年齢未満であれば受給できます。


児童手当法でちょっと注意が必要なのは,支給年齢と法の児童の定義の年齢が異なることです。


児童扶養手当は,一人親などの場合に給付されます。


特別児童扶養手当は,障害児に給付されます。


それでは,今日の問題です。


第30回・問題55 児童手当,児童扶養手当に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 児童手当の支給対象となる児童の年齢は,12歳到達後の最初の年度末までである。

2 児童手当の費用は,国と地方自治体が50%ずつ負担している。

3 児童手当の支給額には,物価スライド制が適用されている。

4 児童扶養手当の費用は,国が全額負担する。

5 児童扶養手当の支給対象となる児童の年齢は,障害がない子どもの場合,18歳到達後最初の年度末までである。



なかなかの難問です。

知識がなければ,5分の1以上の確率で正解するのは難しい問題です。


しっかり覚えたいです。


それでは解説です。


1 児童手当の支給対象となる児童の年齢は,12歳到達後の最初の年度末までである。


児童手当の支給年齢は,現時点(2023年4月)では,15歳到達後の最初の年度末までです。


法が規定している児童は,18歳未満となっていて,支給年齢と児童の定義の年齢が異なるところが注意です。


2 児童手当の費用は,国と地方自治体が50%ずつ負担している。


児童手当の費用負担は,国:3分の2,地方:3分の1です。国と地方が1:1という割合のものはあまりありません。


なお,財源には,このほかに事業主の拠出金もあります。


3 児童手当の支給額には,物価スライド制が適用されている。


物価スライド制が適用されているのは,児童扶養手当です。


4 児童扶養手当の費用は,国が全額負担する。


児童扶養手当の費用負担は,国:3分の1,地方:3分の2です。

児童手当の割合とは逆になっているところが注意です。



5 児童扶養手当の支給対象となる児童の年齢は,障害がない子どもの場合,18歳到達後最初の年度末までである。


これが正解です。


児童扶養手当の支給年齢は,障害のない場合は,18歳到達後最初の年度末までです。障害のある場合は,20歳未満です。


児童扶養手当法が規定する児童の年齢も注意が必要です。


児童の年齢は18歳とする制度が多い中,児童扶養手当法では20歳未満と規定しています。

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