2023年9月7日木曜日

主な認知症とその症状

今回は,認知症を学びます。


主な認知症とその特徴的な症状

疾患名

特徴的な症状

アルツハイマー型認知症

早い段階からの記憶障害。

脳血管性認知症

感情失禁。

症状に波があるまだら認知症

レビー小体型認知症

はっきりとした幻視。

パーキンソン症状。

前頭側頭型認知症

常同行動。

人格変化。


それでは,今日の問題です。


第32回・問題6

次のうち,脳血管性認知症の特徴的な症状として,適切なものを2つ選びなさい。

1 パーキンソン症状

2 まだら認知症

3 幻視

4 感情失禁

5 常同行動


この問題で重要なのは,正解を2つ選ぶのを忘れないことです。


問題は,脳血管性認知症なので,答えは,

2 まだら認知症

4 感情失禁


の2つです。


レビー小体型認知症

1 パーキンソン症状

3 幻視


前頭側頭型認知症

5 常同行動



〈今日の注意ポイント〉


レビー小体型認知症の特徴として,はっきりした幻視,パーキンソン症状があります。


以前,ある人が「レビー小体型認知症を調べると,幻聴もある,と書いてある。幻聴も正解ではないのか」と言っていたことがあります。


症状には傾向があっても個人差があります。


しかし,そういったところにこだわった覚え方をすると,ポイントがボケます。


第25回・問題5 認知症に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症では,感情失禁が特徴的な症状である。

2 脳血管性認知症では,まだら認知症が特徴的な症状である。

3 レビー小体型認知症では,幻聴が特徴的な症状である。

4 ピック病では,人格変化は生じにくい。

5 クロイツフェルト・ヤコブ病では,梅毒病原体が原因となる。


先ほどの人が言っていたような覚え方をすると,選択肢3も正解に思えてしまいます。


この問題では,「特徴的」と出題しているので,レアケースを考えるとミスのもとです。


この問題の詳しい解説の記事

https://fukufuku21.blogspot.com/2017/08/blog-post_15.html


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