まずは,昨日の振り返りから。
白書系の問題に対応する勉強は,
過去問,あるいは模擬問題を使った思考訓練が効率的!
参考書に書いていないものも出題されるのが,国試です。
だからと言って,何も手を打たないのはもったいないです。
しかし,深追いはしないこと。
それよりももっとしっかり覚えておきたいものがあります。
先日から「社会学と社会システム」の問題を紹介しています。
この科目が苦手になりがちなのは,用語になじみがないものが多いからでしょう。
数学や科学,医学などの自然科学系は,「〇〇は▲▲である」といったものは,一定であり変わるものではありません。
例えば,「正常血圧は〇〇から▲▲である」というものが変わったら困ります。また,「円周は,直径の長さに3.14をかけると求められる」などの公式も変化するものではありません。
それに比べると,社会学や心理学などの社会科学系は,人が提唱したものを覚えていくことが多いので,似たようないろいろ出てきます。
別な言い方をすれぱ,
「言ったもの勝ち」
「支持されたもの勝ち」
見えないもの,測ることができないものを,言葉で表現するのはとても難しいものであるからでしょう。
小学校の時に習った
太平洋ベルト工業地帯
三ちゃん農業
なども,誰かが提唱したものです。
提唱した人の名前が出てこないだけの話です。
それでは,今日の問題です。
第26回・問題20
社会的行為に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 目的合理的行為とは,ある目的を達成するために行われる行為を意味するので,祈願や祈祷などの行為もそれに含まれる。
2 伝統的行為とは,昔から家族や地域共同体等で行われてきたもので,季節の行事や慣習的な行為等を意味する。
3 価値合理的行為とは,信奉する価値の実現のために行われる行為を意味するので,その価値が実際に実現したかどうかという結果が重視される。
4 感情的行為とは,個人の内面における感情の表現が重視される行為を意味するので,社会的行為とはいえない。
5 コミュニケーション的行為とは,相互に相手の役割を確認しつつ行われる戦略的行為のことであって,相互了解や合意を目指すもので含まない。
社会的行為も言葉が難しいですね。
難しい用語は,
提唱した人の気分になって
自分流の言葉でわかりやすく理解する
詳しくは,次回ご紹介します。