2019年3月16日土曜日

次回の国試に向けて第31回国試を振り返る

国試に合格された方はおめでとうございます。

合格は努力の結果です。

社会福祉士の国試は出題範囲が広いため,知っていたところがたまたま出た,ヤマを張っていたところが的中した,といった運で合格できるものではありません。

努力した結果としての合格です。

決して運ではありません。

合格された方へのお願い

運が良かったから自分は合格した

といったことは絶対に言わないようにしてください。

そう思うと達成動機の低い人になってしまいます。
そして何より,国試の価値を下げてしまいます。

「運が良くて・・・」と言うのは,照れもあるでしょう。

確かに運も味方してくれるでしょう。

しかし,その運は,自分が切り開いたものです。

決して誰かが与えてくれたものではありません。

努力の結果,合格したのだ

こう思うと達成動機の高い人になります。

堂々とこう言ってください。

そしてこれから社会福祉士を目指す人に正しい努力を伝えていただきたいと思います。

過去3年間の過去問を3回解けば合格できる試験ではないことは,合格した多くの人が知っています。

ぜひ

私は,努力したから合格した

と言ってください。

チームfukufuku21からのお願いです。

合格基準点が下がったから合格したのではありません。
合格する実力をもって国家試験に臨んだからこそ合格できたのです。


残念ながら,合格できなかった方は,ちょっとだけ点数が足りなかっただけです。

この学習部屋に訪れていただいている多くの人は,知識量は合格した人とそれほど変わらなかったと思います。

今回の国試では努力は実りませんでしたが,努力は必ず次回に実ります。

今の国試は正しい努力をした人は合格できる問題となっています。

今はとても悔しいと思いますが,受験した時の思考を覚えている間に,必ず振り返りしましょう。

その結果として,いくつも残念なことが見つかるかもしれません。

例えば

最初に選んだ答えを変えたために間違った
問題を読み間違った

などです。

その現実を知ることは,とても辛いことかもしれません。
振り返りを行っても同じ問題は出題されないので無駄だと思うかもしれません。

しかし

最初に選んだ答えを変えたために間違った
問題を読み間違った

といった傾向は,必ず次回も起きます。

確実な知識をつけることは大切ですが,正解できるための思考のプロセスを身につけることも意識すると確実に得点力はアップします。

辛い思いは,努力した証拠です。


第31回の国試結果の特徴は,複数回受験された方の合格率があまり高くないことが挙げられます。

第30回国試の悪い影響が出たように思います。

というのは,第30回の合格基準点が99点になってしまったことで,そんな難しい試験は合格できない,と思ってしまいませんでしたか?

国試の合格基準点は,国試問題の難易度によって補正されます。

合格率の調整も行われるので単純ではないですが,

第30回国試で99点だった人も第31回国試で89点だった人も実力は一緒です。

国試の合格基準は6割程度なので,勉強する内容が変わることはありません。

合格基準点が上下するとそれに振り回されがちになりますが,それは点数を絶対値として見ているためです。

難易度で補正されなかったら,受験生はものすごく不利になります。

慎重に出題したつもりでも,意図通りにならなかった場合,特に難しくなってしまった場合,合格するのはとても難しくなってしまうからです。

振り返りの方法は次回から詳しくお伝えします。

ご期待ください。


<今日の一言>

第31回国試の結果
合格率 28.9% 合格基準点 89点

試験センターが理想とするのは,合格率30%,合格基準点90点だと推測しています。
第26回以降は,それにチャレンジしてきた歴史です。

合格基準点が公表された第15回以降,第31回国試が最もそれに近い数値です。

ようやくその着地点を見つけることができたのではないでしょうか。

次のカリキュラム改正はいつのことになるのかは,現在のところまったくわかりません。
しかし,そこに向けた国試データの準備は,どんどん進んでいます。

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