2019年3月15日金曜日

「第31回社会福祉士国家試験合格発表」の日です

平成とともに始まった社会福祉士の国家試験の平成最後の合格発表の日です。

トピック的な内容はすぐ情報が古くなってしまいますが,合格発表だけはやっぱり特別です。

国試当日に結果は既に決まっています。

国試を受験した後には,国試に関して様々な感想が聴かれます。

しかし個人の感想を集めても,その国試がどうであったのかを伺い知ることは不可能です。

なぜなら国試は,難しい問題や超簡単な問題が混在しているので

難しい問題に着目すると

「難しかった」

簡単な問題に着目すると

「簡単だった」

という感想になるからです。


国試の難易度は,主観的なものではなく,客観的なデータで計られなければなりません。

試験センターは,受験者の詳細なデータは示しませんが,得点分布がどうなっているのかはとても興味のあるところです。

社会福祉士の国家試験は,合格者よりも不合格者の方が多いです。
決して簡単なものではありません。

しかし予測するのは,合格基準点を中心にプラスマイナス10点の範囲に8~9割程度の人が入っているのではないかということです。

プラスマイナス5点に絞っても5割程度の人が分布しているのではないかとも予測されます。

つまり受験者全体の点数の差はほとんどないということです。

合格する人は数点の差で合格する
不合格の人も数点の差で不合格になる

本当に数点の差が結果を大きく分けます。


次のカリキュラム改正について,現時点でもまだ発表されていないので,第32回からすぐ変わるということはありませんが,第31国試は転換期に位置づけられるものです。

その一つは,第26~30回国試の安定期には,国試の文字数を減らしてきましたが,第31回ではそれにピリオドを打って,文字数を増やしたことです。

合格基準点も合格率も転換期に位置すると思います。

第31回の傾向が,今後の傾向に引き継がれていくことと思います。

それが事実かどうかは,後の時代の人が判断してくれることでしょう。

ということで,合格発表の朝の雑感でした。

真面目に勉強してきた多くの方が合格をつかむことができることをお祈りしています。

※今日の問題はお休みします。

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