第32回国試では,以下の人名が出題されています。
科目
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問題
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人名
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出題
回数
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心理学理論と心理的支援
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9
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クレッチマー
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6
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ユング
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13
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オールポート
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3
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キャッテル
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3
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社会理論と社会システム
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15
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ウェーバー
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14
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19
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パーソンズ
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10
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地域福祉の理論と方法
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24
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木田徹郎
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2
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三浦文夫
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7
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岡村重夫
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14
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孝橋正一
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5
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一番ヶ瀬康子
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3
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相談援助の基盤と専門職
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93
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ベーム
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3
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ジャーメイン
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17
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シュワルツ
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9
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ゴールドシュタイン
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2
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バートレット
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14
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相談援助の理論と方法
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101
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ランク
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6
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ロス
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10
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ホリス
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14
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タフト
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2
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パールマン
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14
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109
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カデューシン
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1
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児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
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137
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ヤヌシュ・コルチャック
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1
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トーマス・ジョン・バーナード
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4
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セオドア・ルーズベルト
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2
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エレン・ケイ
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2
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ロバート・オーウェン
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2
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8問にわたり,27名が出題されています。
出題回数は,国家試験問題が公開されるようになった第3回~第32回までに国家試験の問題中に現れた回数です。
そのため,選択肢の内容がある人物のことを述べていても,文章として現れていないものは,カウントしていません。
問題137では,一見さんであるコルチャックが出題されて驚愕した人が多かったと思います。
児童の科目では,近年,日本人の出題が続いていたので,なおのこと,びっくりしたことでしょう。
夏場には,新しい参考書が発売されていきますが,おそらくカデューシンもコルチャックもその中に含まれるでしょう。
そうなると,もう目新しくなくなってしまうので,第32回国試を受験した人が味わった驚愕を感じることはないはずです。
この表に示したように,出題された回数は,まったく異なります。
極めて重要な人とそうではない人がいます。
参考書では,それらの出題頻度が書かれていないので,どれもが重要だと思いがちですが,実はそんなことはありません。
気楽に取り組んでいくことが大切なように思います。
さて,人名問題には,いくつかの種類に分類することができます。
①実績を問うもの。
②提唱した理論を問うもの。
このうち,
①実績を問うもの。
は,石井十次は岡山孤児院を創設した,といったものです。
その問題への対応は「人名+実績」となります。
上記の表では,問題9,137がこれに当たります。
②提唱した理論を問うもの。
は,人名+実績に加えて,その内容を押さえることが必要です。
①に比べると少し高度になります。
理論の内容を理解することが必要だからです。
上記の表では,問題15,19,24,93,101,109がこれに当たります。
②であるのに①のような覚え方をすると,せっかく覚えたものでも,国家試験では役立たないことになるので要注意です。