2021年8月23日月曜日

児童の権利に関する条約

児童は長らく,守られなければならない「愛護」の対象でした。


これは,受動的権利といいます。


1989年の「児童の権利に関する条約」(子ども権利条約)は,受動的権利の保障とともに,意見表見権などの能動的権利を保障したのが特徴です。


それでは,今日の問題です。


第30回・問題138 児童が「自由に自己の意見を表明する権利を確保する」と明記しているものとして,正しいものを1つ選びなさい。

1 児童福祉法

2 児童の権利に関する条約

3 児童虐待の防止等に関する法律

4 児童権利宣言

5 児童憲章


正解は,選択肢2です。


第12条


1 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。


<今日の一言>


こういった出題があると,児童の権利に関する条約の条文まで目を通さなければならないと思うかもしれません。


しかし,決してそんなことはありません。


この問題の設問は,「自由に自己の意見を表明する権利を確保する」というこの条約の最も特徴的な部分を取り上げたものです。


条文を読んだことがなくても,勉強の過程で「児童の権利に関する条約は,能動的権利を保障したものである」といった文章を必ず目にするはずです。

勉強の範囲を広げる必要はありません。勉強の範囲を広げるよりも,その中の知識を確実につけることを優先したほうが得点力は上がります。社会福祉士国試はそのような設計がなされているのです。

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