2021年12月15日水曜日

面接技法に関する出題

 第2233回の出題 

 

出題数

22

23

27

29

30

32

33

閉じられた質問

5

感情の反映

3

言い換え

3

要約

3

自己開示

2

沈黙

2

開かれた質問

2

明確化

2

アイメッセージ

2

直視

1

要約

1

助言・提案

1

繰り返し

1

相づち

1

非言語的な表現

1

直面化

1

対決

1

共感

1

ミラクルクエスチョン

1

支持

1

 

少なくとも2回以上出題されているものは,確実に押さえておきたいです。

 

それでは,今日の問題です。

 

 

22回・問題104 婦人相談所の配偶者暴力相談支援センターに,夫の暴力の相談で来所したNさん(31歳,女性)が,「私は一体これからどうしたらいいでしょうか。小さい子どもを抱えて別れることもできず,ただこの状況に耐え続けるしかないのでしょうか」といって沈黙した。それに対して,相談員(社会福祉士)は「今は八方ふさがりの状態で,とてもおつらいのですね」と応じた。

 次のうち,この相談面接の技法を表すものとして,適切なものを一つ選びなさい。

1 直視

2 要約

3 感情の反映

4 助言・提案

5 自己開示

 

例によって,逐語録的に書き換えます。

 

C:私は一体これからどうしたらいいでしょうか。

  小さい子どもを抱えて別れることもできず,ただこの状況に耐え続けるしかないのでしょうか。

 (沈黙)

 W:今は八方ふさがりの状態で,とてもおつらいのですね。

 

面接技法の事例を確実に正解するためのコツは,ワーカーの応答だけに着目します。

 

今は八方ふさがりの状態で,とてもおつらいのですね。

 

つらい」という感情に関するものは,

 

3 感情の反映

 

これしかありません。

 

感情には,喜怒哀楽がありますが,喜・楽は,ソーシャルワーク場面で取り上げられることはなさそうです。

 

そうすると,怒・哀ということになるでしょう。

 

つまり,あまり喜ばしくないものです。

 

つらい」「苦しい」「かなしい」といった感情を反映することになるでしょう。

 

もう一回,事例として出題されているときはこんな感じです。

 

C:親には迷惑を掛けたくないし,行政のお世話になるのも気が引ける…

 (沈黙)

 W:どうにもならなくて,おつらいのですね。

 

またまた「つらい」です。

 

答えは,感情の反映ということになりそうです。

 

選択肢を確認してみます。

 

1 開かれた質問

2 直面化

3 自己開示

4 対決

5 感情の反映

 

やっぱり「感情の反映」が含まれています。

 

22回以降では,面接技法に関する事例はこの2回しか出題されていません。

 

ワーカーが「おつらいのですね」と返したら,感情の反映とみて,間違いなさそうです。

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