2022年5月28日土曜日

面接法の種類

面接法には質問内容によって以下のように分類できます。


非構造化面接(自由面接)

半構造化面接

構造化面接



構造化とは・・・


前もって聞く質問を決めておくこと。


構造化面接は,それに沿って面接を行うことを言います。


非構造化面接は,逆に前もって質問項目は決めておかない面接法です。そのため,自由面接と言われます。


非構造化面接は質問が決まっていないので,インタビュアには高度な技術が求められます。


半構造化面接は,テーマに沿った質問をいくつか行って,その後は自由に語ってもらいます。


構造化面接は,決められた質問構造に沿って行われるので,比較的誰でも同じような答えを引き出すことができます。


それでは,今日の問題です。


第31回・問題89 調査方法としての面接法に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 非構造化面接では,調査者が事前に定めた質問項目の順序で調査を進める。

2 半構造化面接では,準備した質問項目のうち半数を質問する。

3 非構造化面接では,通常,回答の選択肢を印刷した回答票を提示して調査を進める。

4 構造化面接では,事前に準備をせず,調査対象者が自由に語りやすいように調査を進める。

5 半構造化面接では,面接中に新たな質問項目を追加することがある。


面接法の出題で勉強不足の人が混乱しがちなのは,半構造化面接です。


それでは,解説です。


1 非構造化面接では,調査者が事前に定めた質問項目の順序で調査を進める。


調査者が事前に定めた質問項目の順序で調査を進めるのは,構造化面接です。


2 半構造化面接では,準備した質問項目のうち半数を質問する。


半構造化面接は,テーマに沿った質問をいくつか行って,その後は自由に語ってもらうものです。


3 非構造化面接では,通常,回答の選択肢を印刷した回答票を提示して調査を進める。


回答の選択肢を印刷した回答票を提示して調査を進めるのは,構造化面接です。


4 構造化面接では,事前に準備をせず,調査対象者が自由に語りやすいように調査を進める。


事前に準備をせず,調査対象者が自由に語りやすいように調査を進めるのは,非構造化面接です。


5 半構造化面接では,面接中に新たな質問項目を追加することがある。


これが正解です。


半構造化面接は,テーマに沿った質問をいくつか行って,その後は自由に語ってもらうものです。その後,必要なら話に合わせて質問を追加することもあります。


〈今日の一言〉


半構造化面接に注意!

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