生活保護の「被保護者調査」は,月次調査として厚生労働省から毎月発表されています。
国家試験に出題されるのは,その年度の確定値です。
結果の概要に記載されるデータをまとめたのが以下の表です。
被保護実人員 |
約200万人 |
保護率 |
約1.6% |
保護の種類別扶助人員 |
最も多いのは,生活扶助 |
被保護世帯数 |
約160万人 |
世帯類型別被保護世帯数 |
最も多いのは,高齢者世帯(約半数) |
保護開始の主な理由 |
最も多いのは,貯金等の減少,喪失 |
保護廃止の主な理由 |
最も多いのは,死亡 |
それでは,今日の問題です。
第35回・問題63 「生活保護の被保護者調査(令和2年度(月次調査確定値))」(厚生労働省)に示された生活保護の動向に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 保護率(人口百人当)は,16.3%である。
2 1か月平均の被保護実人員数は,約20万人である。
3 保護の種類別に扶助人員をみると,「医療扶助」が最も多い。
4 保護開始世帯の主な理由別構成割合をみると,「貯金等の減少・喪失」が最も多い。
5 保護廃止世帯の主な理由別構成割合をみると,「働きによる収入の増加・取得・働き手の転入」が最も多い。
被保護者調査は,出題されるポイントが極めて明確なので,しっかり覚えて各自に点数を取りたいです。
それでは解説です。
1 保護率(人口百人当)は,16.3%である。
保護率は,約1.6%です。
2 1か月平均の被保護実人員数は,約20万人である。
被保護実人員数は,約200万人です。
3 保護の種類別に扶助人員をみると,「医療扶助」が最も多い。
扶助人員が最も多いのは,「生活扶助」です。
4 保護開始世帯の主な理由別構成割合をみると,「貯金等の減少・喪失」が最も多い。
これが正解です。保護の開始理由で最も多いのは「貯金等の減少・喪失」です。
5 保護廃止世帯の主な理由別構成割合をみると,「働きによる収入の増加・取得・働き手の転入」が最も多い。
保護の理由で最も多いのは,死亡です。