国民健康保険団体連合会(国保連)
もともとは,市町村から委託を受けて,国民健康保険の診療報酬の審査・支払いを行う団体でしたが,現在は,後期高齢者医療制度の診療報酬,介護保険の介護報酬,障害者の障害福祉サービス等報酬の審査・支払いも行っています。
それでは今日の問題です。
第27回・問題58 「障害者総合支援法」の実施にかかわる関係機関の役割に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 市町村は,障害福祉サービス事業者の指定を行う。
2 都道府県は,障害支援区分の認定を行う。
3 都道府県は,補装具費の支給を行う。
4 国民健康保険団体連合会は,市町村から委託を受けて介護給付費等の支払業務を行う。
5 公共職業安定所(ハローワーク)は,就労移行支援事業者の指定を行う。
もう見慣れてきたものも多くなってきたことでしょう。
それでは解説です。
1 市町村は,障害福祉サービス事業者の指定を行う。
市町村が事業者指定を行うのは,指定特定相談支援事業者のみです。
都道府県は,障害福祉サービス事業者,指定一般相談支援事業者の指定を行います。
2 都道府県は,障害支援区分の認定を行う。
障害支援区分の認定を行うのは,市町村です。
3 都道府県は,補装具費の支給を行う。
補装具費の支給を行うのは,市町村です。
4 国民健康保険団体連合会は,市町村から委託を受けて介護給付費等の支払業務を行う。
これが正解です。
どこから委託を受けるのか,というところに悩む人もいると思いますが,障害者総合支援法の実施主体なので,委託するのは市町村です。
5 公共職業安定所(ハローワーク)は,就労移行支援事業者の指定を行う。
公共職業安定所(ハローワーク)は,事業者の指定は行いません。
厚生労働大臣によって指定を受けた職業訓練のあっせん,職業訓練費の支給などを行います。
指定特定相談支援事業者を除き,就労移行支援事業者を含めた事業者指定は都道府県の役割です。