2018年1月20日土曜日

あと数点アップさせる勉強法~冷静に問題を読む訓練法

前回は解答テクニックのうち

あいまい表現に正解多し

その逆の

言い切り表現に正解少なし

を紹介しました。


それまで何度取り上げたのかわからないくらいに,出題には数多くあります。


今,読めば「なるほど・・・」と思うことでしょう。


試験会場では,文章が正しく読めない極限状態に置かれます。


合格するには,合格できる知識量が必要です。それは必要条件です。


しかし,知識量は,必要十分条件ではありません。


最後の最後に点数の差になるのは,冷静に問題を読むことができるか否かにかかっています。


今まで,チームfukufuku21は,今までたくさん文章の読み方のコツを紹介してきました。


おそらく今は最後の仕上げとして,過去問を解いているところだと思います。


内容を覚えていくことも大切です。


それと同時に,問題がどのように作られているのかを一つひとつ点検していきましょう。


国試は,約30%の人が90点を超えるような難易度にならなければなりません。


ソ教連の模試は,合格基準になるラインを発表していませんが,合格基準点を計算してみたところ,70点台の前半になっています。


もし71点がソ教連模試の合格基準だったと仮定すると,本試験よりも15点程度低いことになります。


つまり模擬試験は本試験よりも難易度が極めて高いことが分かります。


逆に本試験は,模擬試験よりも難易度は低いと言えます。


ちなみに,合格基準点の算出の仕方は,上位から約25%の点数のところとなります。


中央法規や社会福祉士会の模試は,点数分布が発表されていないので,それが分かりません。


(2019/10/27追記) 


社会福祉士会は得点分布を公表しています。この模試は,TECOMが実施するものと同じです。
日総研模試の得点分布はネットでは公表していませんが,受験生には通知されています。
主だった模試の中で,受験生がダイレクトに得点分布が分かるのは,日総研のみではないでしょうか。

中央法規模試は,ネットでの公開も受験生通知もありません。

参考:ソ教連模擬試験(2018)の成績概況

https://www.spw-mosi.com/exam/pdf/seiseki_gaikyo_2018.pdf

第31回国試の合格率は,約30%でした。この模試で上位30%のところに線を引くと,70点あたりになります。71点の点数だった人でさえ,上位28.4%であることがわかります。


第31回国試の合格基準点は89点でしたから,ソ教連模試は,本試験よりも19点も低いところが合格基準点となったと言えます。模擬試験問題がいかに点数が取りにくいのかを物語るものだと言えるでしょう。

<永久保存版>

模擬試験の難易度比較及び国試との関係(ソ教連・中央法規・社会福祉士会・日総研)

https://fukufuku21.blogspot.com/2019/10/blog-post_31.html



大切なことは,誰もが解けない問題が解けるようになることではなく,誰もが解ける問題でしっかり得点を積み上げていくことです。


ポイントを押さえた勉強をしてきた人は,それが出来ます。


国試会場では,自分との戦いです。自分を信じて頑張りましょう。



さて,今日から,科目は「高齢者に対する支援と介護保険制度」に入ります。



おそらくこのブログを見ていただいている方は,高齢者分野の方が多いのではないかと思います。



高齢者分野の方は,ほかの分野の方に比べるとちょっぴり有利です。



なぜなら,他の専門領域の科目は,7問の出題なのに対し,高齢者は10問もあるからです。


3問分お得!という感じです。

さて,この科目で押さえておくべきアイテムを確認しましょう。

1.老人福祉法
2.老人医療費の無料化
3.老人医療費の一部負担導入
4.福祉関係八法改正
5.認知症
6.中核症状
7.オレンジプラン
8.新オレンジプラン
9.介護保険法
10.保険者
11.被保険者
12.財源
13.要介護認定
14.居宅サービス計画
15.介護保険施設
16.地域密着型サービス
17.地域支援事業
18.介護予防・日常生活支援総合事業
19.一般介護予防事業
20.介護報酬
21.国民健康保険団体連合会
22.財政安定化基金
23.介護支援専門員
24.主任介護支援専門員
25.訪問介護員
26.サービス提供責任者
27.福祉用具専門相談員
28.介護相談員
29.認知症サポーター
30.サービス担当者会議
31.地域包括支援センター
32.高齢者虐待防止法
33.バリアフリー新法
34.高齢者住まい法


さすがは,問題が10問もある科目ですね。

覚えるべきアイテムは,34もあります。
しかしそれでも34アイテムです。

しっかり押さえていけば今からでも十分得点力は挙げられます。

それでは,次回からまた詳しい内容に入っていきたいと思います。

最新の記事

子ども・子育て支援法

  子ども・子育て支援法は,これまでにも出題されてきましたが,正式に出題基準に含まれたのは,第37回国家試験です。 子ども・子育て支援制度は,市町村が実施主体になっています。 支給申請は,市町村に対して行います。 児童福祉法には,入所系があるので都道府県の役割がありますが,子ども...

過去一週間でよく読まれている記事