今年の国家試験を受験される方は,最後の仕上げとして,過去問を解いている人も多いことでしょう。
「問題を何度も解いているので,答えを覚えてしまっている。知識になっているのか分からない」
「過去問は解けても,違う問題が出題されたら解けないかもしれない」
といったような悩みをもっている人も多いのではないでしょうか。
その気持ちはよく分かります。チームfukufuku21のメンバーもそうでした。
しかし,国試はマーク式。問題の中に必ず答えがあります。国試問題の8~9割は,過去に出題された内容の繰り返しです。
まったく新しい問題は,わずか1~2割です。参考書をしっかりやって,過去問で仕上げている人は,必ず対応できます。
それにもかかわらず,4人中1人しか合格できていないのは,勉強不足で国試に臨んでいる人が多いことを示しているといってもよいでしょう。
国試に合格できない人の多くは,「マーク式なので,勘が当たれば合格基準点を超えるかもしれない」と思って勉強しない大学生です。
国試に合格するためには,勘は必要です。勘を養うために過去問を解いていると言えます。
勘は,確かな知識があってこそ,生かされるものです。
何度も何度も解いて,答えを覚えるまでになっている人は,必ず勘が生きます。
自信をもって国試に臨むことが何よりも大切です。
今はとてもつらい時だと思います。
今の国試は,努力が報われる問題が出題されます。
それを信じて国試まで駆け抜けましょう!!
さて,今取り組んでいる「福祉サービスの組織と経営」は,法制度と理論系の問題が混在する科目です。
「問題を何度も解いているので,答えを覚えてしまっている。知識になっているのか分からない」
「過去問は解けても,違う問題が出題されたら解けないかもしれない」
といったような悩みをもっている人も多いのではないでしょうか。
その気持ちはよく分かります。チームfukufuku21のメンバーもそうでした。
しかし,国試はマーク式。問題の中に必ず答えがあります。国試問題の8~9割は,過去に出題された内容の繰り返しです。
まったく新しい問題は,わずか1~2割です。参考書をしっかりやって,過去問で仕上げている人は,必ず対応できます。
それにもかかわらず,4人中1人しか合格できていないのは,勉強不足で国試に臨んでいる人が多いことを示しているといってもよいでしょう。
国試に合格できない人の多くは,「マーク式なので,勘が当たれば合格基準点を超えるかもしれない」と思って勉強しない大学生です。
国試に合格するためには,勘は必要です。勘を養うために過去問を解いていると言えます。
勘は,確かな知識があってこそ,生かされるものです。
何度も何度も解いて,答えを覚えるまでになっている人は,必ず勘が生きます。
自信をもって国試に臨むことが何よりも大切です。
今はとてもつらい時だと思います。
今の国試は,努力が報われる問題が出題されます。
それを信じて国試まで駆け抜けましょう!!
さて,今取り組んでいる「福祉サービスの組織と経営」は,法制度と理論系の問題が混在する科目です。
まずは,出題基準です。
福祉サービスの組織と経営の出題基準
今日は,この科目が初登場した「第22回」の問題を取り上げたいと思います。
第22回は,実は極めて重要な回です。出題の基本枠組みは,ここから組み上がっているからです。
それでは今日の問題です。
第22回・問題114
リーダーシップに関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 三隅二不二によれば,リーダーシップM行動は,集団の目標達成に志向したリーダーシップ行動である。
2 三隅二不二によれば,リーダーシップP行動は,集団や組織の中で生じた人間関係の緊張を解消するリーダーシップ行動である。
3 三隅二不二のリーダーシップPM論によれば,一つのリーダーシップの行動には,その程度の相違はあっても,PとMが同時に含まれている。
4 フィードラー(Fiedler,F.E.)によれば,有効なリーダーシップのスタイルは,達成すべき課題の構造や,リーダーとメンバーの関係には影響されないことが望ましい。
5 ヴェーバー(Weber,M.)によれば,すべてのリーダーシップにはカリスマ性が必要である。
リーダーシップ理論は,旧カリキュラム時代には,「心理学」という科目で出題されて来ました。
しかし,本格的な出題がされるようになったのは,現行カリキュラムになってからです。
旧カリキュラム時代には,コンティンジェンシー理論は出題されたことはありません。
現在のリーダーシップに関連する問題は,コンティンジェンシー理論が中心となっています。
コンティンジェンシー理論には,フィードラー理論,パス・ゴール理論,SL理論なとがあります。
それらの詳しい内容までは出題されたことはありません。
コンティンジェンシー理論とは何かを押さえておきましょう。
コンティンジェンシー理論は,リーダーシップのスタイルは,状況によって変わるとするものです。
さて,それでは詳しく見て行きましょう。
1 三隅二不二によれば,リーダーシップM行動は,集団の目標達成に志向したリーダーシップ行動である。
PM理論は,旧カリ時代から出題されています。
過去に出題されたことがあるものは,受験生は対策が取りやすいです。
過去に出題されたことのないものは,受験生は対策が取れないので,そこが正解選択肢になってしまうと,誰も正解できなくなってしまいます。
そういう面で,PM理論を出題してきたのは,極めて適切であったと思います。
さて,PM理論です。
目標達成機能 ➡ P機能
集団維持機能 ➡ M機能
集団の目標達成に志向したリーダーシップ行動は,P行動です。
よって間違いです。
よって間違いです。
2 三隅二不二によれば,リーダーシップP行動は,集団や組織の中で生じた人間関係の緊張を解消するリーダーシップ行動である。
集団や組織の中で生じた人間関係の緊張を解消するリーダーシップ行動は,M行動です。
よって間違いです。
3 三隅二不二のリーダーシップPM論によれば,一つのリーダーシップの行動には,その程度の相違はあっても,PとMが同時に含まれている。
PM理論では,強い(大文字),弱い(小文字)で表します。
組み合わせは,PM型,Pm型,pM型,pm型の4つの類型となります。
つまり,PとMは同時に含まれます。
よって正解です。
4 フィードラー(Fiedler,F.E.)によれば,有効なリーダーシップのスタイルは,達成すべき課題の構造や,リーダーとメンバーの関係には影響されないことが望ましい。
この選択肢が,それ以降重要な意味を持ちます。
現代のリーダーシップ理論は,状況適合理論である「コンティンジェンシー理論」が主流です。
コンティンジェンシー理論は,状況によって,最も適切なものは変わるとするものです。
別な言い方をすると,適切なリーダーシップのスタイルは,一つではない,ということです。
よって間違いです。
5 ヴェーバー(Weber,M.)によれば,すべてのリーダーシップにはカリスマ性が必要である。
ヴェーバーの支配システムも旧カリ時代から何度も出題されてきています。今も出題頻度はとても高いものですね。
伝統的支配 ➡ 神聖なものを背景とした支配
カリスマ的支配 ➡ 特別な能力を持った人による支配
合法的支配 ➡ ルールによって行われる支配
伝統的支配と合法的支配は,カリスマ性は必要ですが,合法的支配には,カリスマ性は求められません。
よって間違いです。
国試まで,まだまだ時間はあります。
できる範囲で頑張っていきましょう!!
<今日のまとめ>
コンティンジェンシー理論は,リーダーシップのスタイルは,状況によって変わるとするものです。
コンティンジェンシー理論にもかかわらず,「一番よいリーダーシップは,〇〇である」といった問題は,間違いです。
よって間違いです。
国試まで,まだまだ時間はあります。
できる範囲で頑張っていきましょう!!
<今日のまとめ>
コンティンジェンシー理論は,リーダーシップのスタイルは,状況によって変わるとするものです。
コンティンジェンシー理論にもかかわらず,「一番よいリーダーシップは,〇〇である」といった問題は,間違いです。