そのうち,標準なのは,一般養成施設です。
カリキュラムは,一般養成施設をもとにして作られています。
大学や短大等は,それぞれの学校で開講している科目を,個別に読み替えることで,受験資格を得ています。
一般養成施設で開講している科目は国家試験と同じ名称であるのに対し,大学等は,必ずしもそうなっていないのは,大学で開講している科目を受験資格を得るために,読み替えているためです。
さて,第32回国家試験における受験ルート別の合格率を見てみましょう。
受験ルート
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合格率
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(現役)
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(既卒)
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福祉系大学
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29.1%
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56.0%
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12.8%
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福祉系短大+実務経験
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12.6%
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短期養成施設
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25.8%
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41.5%
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15.2%
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一般養成施設
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33.0%
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57.5%
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16.0%
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「福祉系短大+実務経験」の場合は,卒業してすぐ受験することができず,現場の実務経験を積んでから,国家試験を受験します。そのため,すべての受験者は既卒だということになります。
福祉系大学は,本格的に福祉を学んで受験できるコースですが,国家試験の合格率を見る限り,現役合格率も既卒合格率も一般養成施設の方が高いことが分かります。
一般養成施設に入学するためのコースもいろいろあります。
実習が免除されるためには,一般大学等を卒業して,1年間以上の実務経験を得る必要があります。
そういった意味で,大学以上の力,つまり大学院レベルであると言えます。
大学等を卒業していない場合は,実務経験が必要です。
貴重な実務経験を持って,一般養成施設に入学し,社会福祉士の受験資格を得るための正統なカリキュラムを過不足なく学んでいきます。
そういったことで,若さあふれる福祉系大学等の卒業生よりも一般養成施設の合格率の方が高くなっているのではないかと思います。
<今日の一言>
一般養成施設の合格率が高いことでわかるように,実務経験はとても貴重なものです。
大学等を卒業してから,再受験を目指すのは,簡単なことではないかもしれません。
受験ルート別にみると,現役受験の時と再受験の時の生活環境が変わるのは,福祉系大学等が一番多いからです。
しかし,いずれのコースも既卒の合格率は10%以上あります。
SNSなどで,既卒の合格率は1%未満といった情報を見かけることがありますが,決してそんなことはありません。
仕事をしながら勉強することは決して簡単なことではありませんが,実務経験を通し,大学在学中には得られなかった知識もつくことでしょう。
決してあきらめることなく,来年合格されることを期待しています。