社会福祉振興・試験センターのホームページ上では,14:00から閲覧することができます。
郵送はその日にされます。住む地域によって到着に差が生じます。
現在の合格発表は,3月中旬に行われていますが,以前は3月31日に行われていました。
そうなると,自分の合否が分かるのは,4月に入ってからということも生じます。
社会福祉士の資格取得が採用条件として内定をもらっている学生が不合格になってしまうと,4月に入ってから内定取り消しという事態が生じてしまいます。
それを防ぐために,3月中旬に合格発表することになって今に至ります。
4月までの2週間あれば,何とか就職先を見つけることができるだろうということなのでしょう。
新社会人になると,仕事に慣れることが第一優先となり,国家試験は頭の中のどこかにあるかもしれませんが,そのうちどんどん薄れていきます。
2回目の受験は何とかするかもしれませんが,3回目以降はチャレンジすることさえしなくなります。
第31回国家試験のルート別合格率
受験ルート
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既卒合格率
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福祉系大学
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13.5%
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福祉系短大+実務経験
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12.4%
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短期養成施設
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17.6%
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一般養成施設
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16.5%
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このデータは,第31回の追加合格が発表される前のものなので,若干数値が違うかもしれません。
福祉系短大+実務経験ルートは,現役では受験できないので,受験者全員が既卒です。
この比較でわかるのは,福祉系大学ルートの既卒合格率が低く,一般養成施設ルートと短期養成施設ルート(以下,一般養成施設等)の既卒合格率が高いことです。
この2つのルートの既卒合格率の違いは,一般養成施設等は,受験資格を得る時から,働きながら勉強していることです。
そのため,福祉系大学ルートと違って,現役受験と再受験の時では,学習環境に変化がないことです。
現役受験の時は,大学等から様々なレクチャーを得ることができますが,再受験になると,すべて自分で勉強をすすめていかなければなりません。
中には,受験申込みをすることさえも忘れてしまう人も出てきます。
社会福祉士の国家試験の合格率は,残念ながら,3割程度しかありません。7割の人は不合格になります。
合格率の高い大学で,不合格になるとスティグマを与えられたような気持ちになるでしょう。
そのため,現役合格率が高い大学であっても,既卒合格率が低い傾向があります。
合格率が高ければ高い大学ほど,スティグマ感は強くなるかもしれません。
しかし,不合格になるのは,マジョリティです。
不合格になるのは,決して恥ずかしいことでもなく,まして能力が劣っていることではありません。
大切なのは,新卒で合格することではなく,国家資格を得ることです。
卒業してからも在学中と同じように,情報を受けることができる学校もあります。
しかし,多くの場合は,卒業してしまうと,それまでと同じような情報を得ることができなくなります。
学習部屋は,できる限り毎日情報を発信していきます。
もし,合格発表の日に自分の受験番号がなかったとしても,合格通知が届かなかったとしても,「合格」という目標を決して見失うことなく,学習を続けてほしいと切に願っています。