2020年8月31日月曜日

ソーシャルワーク系の事例問題のポイント

事例問題のうち,ソーシャルワーク系の問題は,知識なしでも解けます。

そのため,ミスは命取りになりかねません。
絶対に間違ってはいけません。

多くの問題は,インテーク時点です。

既に事前情報があったとしても,ソーシャルワーカーとしての基本姿勢は話を聞くことです。

それでは,今日の問題です。


第29回・問題95 事例を読んで,この場面におけるB介護支援専門員(社会福祉士)によるCさんへの発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

 Cさん(82歳,女性)は,自宅で夫(85歳)と二人暮らしをしている。Cさんは認知症を患っているが,ある程度の判断能力はある。これまでCさんの身の回りの世話は夫が行ってきたが,夫が持病を悪化させ,半年ほど入院することになった。夫は,Cさんを近隣の施設へ入所させる意向がある。Cさん夫婦には息子がいるが,遠方に住んでいるため,今のままではCさんの身の回りの世話をすることはできない。息子は,Cさんを自分のところに引き取り,同居することを望んでいる。そこで,Cさんと話し合うことになった。

1 「Cさんは今後の暮らしをどのようになさりたいですか」

2 「施設に入所してはいかがでしょうか」

3 「息子さんと同居することが良いと思います」

4 「Cさんが一人で決めるべきです」

5 「私(B介護支援専門員)が決めます」


悩むことなく,答えは,

1 「Cさんは今後の暮らしをどのようになさりたいですか」


これしかありません。


<今日の一言>


今日の問題は,答えを悩むことなく選ぶことができるでしょう。


そういった意味では,問題作りが下手だと言えるのかもしれません。


しかし,今まで何度も述べてきたように,事例問題は答えがあいまいになっては,不適切問題になってしまうので,問題文の中に答えにつながる情報を必ず組みこんでいます。


今日の問題の場合は,


そこで,Cさんと話し合うことになった。


これがポイントです。正解以外の選択肢では,話し合いになりません。


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