事例問題のうち,ソーシャルワーク系の問題は,知識なしでも解けます。
そのため,ミスは命取りになりかねません。
絶対に間違ってはいけません。
多くの問題は,インテーク時点です。
既に事前情報があったとしても,ソーシャルワーカーとしての基本姿勢は話を聞くことです。
それでは,今日の問題です。
第29回・問題95 事例を読んで,この場面におけるB介護支援専門員(社会福祉士)によるCさんへの発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Cさん(82歳,女性)は,自宅で夫(85歳)と二人暮らしをしている。Cさんは認知症を患っているが,ある程度の判断能力はある。これまでCさんの身の回りの世話は夫が行ってきたが,夫が持病を悪化させ,半年ほど入院することになった。夫は,Cさんを近隣の施設へ入所させる意向がある。Cさん夫婦には息子がいるが,遠方に住んでいるため,今のままではCさんの身の回りの世話をすることはできない。息子は,Cさんを自分のところに引き取り,同居することを望んでいる。そこで,Cさんと話し合うことになった。
1 「Cさんは今後の暮らしをどのようになさりたいですか」
2 「施設に入所してはいかがでしょうか」
3 「息子さんと同居することが良いと思います」
4 「Cさんが一人で決めるべきです」
5 「私(B介護支援専門員)が決めます」
悩むことなく,答えは,
1 「Cさんは今後の暮らしをどのようになさりたいですか」
これしかありません。
<今日の一言>
今日の問題は,答えを悩むことなく選ぶことができるでしょう。
そういった意味では,問題作りが下手だと言えるのかもしれません。
しかし,今まで何度も述べてきたように,事例問題は答えがあいまいになっては,不適切問題になってしまうので,問題文の中に答えにつながる情報を必ず組みこんでいます。
今日の問題の場合は,
そこで,Cさんと話し合うことになった。
これがポイントです。正解以外の選択肢では,話し合いになりません。