2022年4月8日金曜日

問題の解き方~基本指針の内容に関する出題を例に

社会福祉士の国家試験は,さまざまなものが出題されます。

だからと言って,必ずしもそれを知らなくても正解できる可能性のある問題もあります。


トピック系の問題は,知っている知識を使うことで,正解にたどり着くことができます。


平成30年には,さまざまな法が改正された年です。

これをヒントに今日の問題を読んでみましょう。


第31回・問題48 第5期障害福祉計画(2018年度(平成30年度)開始)を作成するための基本指針に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 障害者等の自己決定の尊重と意思決定の支援が,基本理念に新たに追加されている。

2 2018年度(平成30年度)から,障害児の支援の提供体制を確保するため,障害児福祉計画を併せて策定することとされている。

3 地域生活から福祉施設入所への移行のための数値目標が掲げられている。

4 就労移行支援事業等を通じた,福祉施設から一般就労への移行者数は,2016年度(平成28年度)実績の1.0倍に設定されている。

5 児童発達支援センターを各都道府県に少なくとも1か所以上設置することが基本となっている。


平成30年の改正の中には,児童福祉法もあります。


その改正では,障害児福祉計画が規定され,障害福祉計画と一体のものとして作成することができるとされました。


基本指針は知らずとも,この改正はある程度勉強していた人なら知っていたことでしょう。


正解は,選択肢2です。


2 2018年度(平成30年度)から,障害児の支援の提供体制を確保するため,障害児福祉計画を併せて策定することとされている。


これがわからなくても,消去法でもここにたどりつくことができます。


ここで書くこともできますが,自分でつかまないと実力になりません。


ヒントを一つだけ書きます。


1 障害者等の自己決定の尊重と意思決定の支援が,基本理念に新たに追加されている。


これが本当に正しい文章であれば,


障害者等の自己決定の尊重と意思決定の支援が,基本理念に追加されている。

で良いはずです。

「新たに」がなくても成立します。


国家試験問題は,人が作るのでどこかに正解につながるヒントが生まれます。

そこをつかむことを期待しています。


ほかの選択肢は,自分でぜひ考えてみてください。

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