2023年7月24日月曜日

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義に関する出題~その2

 まずは,「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」の復習です。

https://fukufuku21.blogspot.com/2023/07/blog-post_22.html


復習したところで,今日の問題です。


第31回・問題92 「ソーシャルワークのグローバル定義」(2014年)に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。

1 定義は,各国および世界の各地域で展開してもよい。

2 中核となる原理の一つに画一性の尊重がある。

3 セラピーやカウンセリングを含めず実践する。

4 複数の学問分野をまたぎ,その境界を超えていく。

5 経済成長が社会開発の前提条件になるとされている。 

(注) 「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」とは,2014年7月の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)の総会・合同会議で採択されたものを指す。


ソーシャルワーク専門職のグローバル定義の問題は,この問題のように注釈も含めて理解しないと正解できないので,かなり難しいかもしれません。


それでは,解説です。


1 定義は,各国および世界の各地域で展開してもよい。


これが1つめの正解です。


これは,グローバル定義の本文に記載されていることなので,選びやすいものかもしれません。


2 中核となる原理の一つに画一性の尊重がある。


中核となる原理は,


・社会正義

・人権

・集団的責任

・多様性尊重


の4つです。


3 セラピーやカウンセリングを含めず実践する。


注釈の「実践」では,以下のように明記されています。


ソーシャルワークの実践は、さまざまな形のセラピーやカウンセリング・グループワーク・コミュニティワーク、政策立案や分析、アドボカシーや政治的介入など、広範囲に及ぶ。


4 複数の学問分野をまたぎ,その境界を超えていく。


これが2つめの正解です。


注釈の「知」では,以下のように明記されています。


ソーシャルワークは、複数の学問分野をまたぎ、その境界を超えていくものであり、広範な科学的諸理論および研究を利用する。


5 経済成長が社会開発の前提条件になるとされている。


注釈の「中核となる任務」では,以下のように明記されています。


経済成長こそが社会開発の前提条件であるという従来の考え方には賛同しない。

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