地域福祉の事例問題は,多職種でかかわるものが正解になる傾向にあります。
今日の問題もそういったタイプです。
第32回・問題34
事例を読んで,B福祉活動専門員がC民生委員に提案することとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
社会福祉協議会のB福祉活動専門員に,C民生委員から,担当地域で80代の父親と,ひきこもりがちと思われる50代の息子が暮らす世帯があるが,どのように関わってよいか分からないという相談があった。雨戸が閉まっていることが多く,息子は就労しているかどうか分からない状態であり,訪問した際には息子から,「困っていることはない」というドア越しの応対のみで,父親にも会うことができなかったという。
1 親子どちらも支援を求めていないため,C民生委員は世帯への関わりを控える。
2 世帯の状況を把握するために,C民生委員と一緒に自宅を訪問する。
3 C民生委員は父親の問題に焦点を当て,息子には関わらない。
4 C民生委員が中心となって,ひきこもりの人とその家族の集いの場を設ける。
5 複合的な課題を抱えた世帯の問題は,生活困窮者自立支援制度の自立相談支援事業の窓口に対応を任せる。
正解は,選択肢2です。
2 世帯の状況を把握するために,C民生委員と一緒に自宅を訪問する。
〈今日の注意ポイント〉
地域福祉の事例問題は,多職種でかかわるものが正解になる傾向が強い!!
この問題は正解以外の選択肢のつくり方が甘いので,悩むことなく正解を選ぶことができると思いますが,迷いそうな問題では思い出してみると良いと思います。