国家試験合格に最も必要なことは,強い心ではないかと思います。
もちろん知識がなければ合格することはできませんが,知識だけでは合格できないように思います。
しっかり勉強して受験しているのに,何度も不合格になっている方に強く強く強く伝えたいのは,疑心暗鬼になって,自信をなくさないでほしいことです。
国家試験直前の一週間は,儲けものだと言えます。
というのは,学校を卒業しても介護福祉士の国家試験を受験することが必要になったことで,介護福祉士と社会福祉士は別日程になりましたが,それ以前は,介護福祉士と同じ日程,つまり,1月の最終週の日曜日に実施されていたからです。
以前と同じ日程なら,明日が受験日でした。
どんなに勉強してもやり残し感は消えません。
とても有難いことですが,社会福祉振興・試験センターは,ボーダーラインの決定にあたって,その物差しをどうやら変えたようです。
そのために,今後はおそらく105点のようなおかしなことは生じないと思います。
今回の国家試験では,それがはっきり分かることでしょう。
それは受験後の話です。
今,必要なのは強い心です。
そのベースになるのが,今までの努力の肯定です。
当日は,晴れ晴れした気持ちで,国家試験会場に向かいましょう。
さて,今回(第36回)は,今のカリキュラムによる最後の試験です。
それでは,最初はどんな問題が出題されていたのかを見てみましょう。
第22回・問題1
身体の正常な成長・発達に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 大泉門は,生後6か月までに自然に閉鎖する。
2 すべての原始反射は,生下から認められ幼児期には消失する。
3 受精後8週目を過ぎると,人としての基本的生理機能を担う器官の形成期に入る。
4 学童期から青年期における顕著な身長の伸びには,成長ホルモンが関与している。
5 脳や感覚器官は,生後から成人まで穏やかなS字カーブを描いて成長する。
最近はあまり出題されていない原始反射がみられますが,今年の問題だと言ってもわからないくらいに,今と似ています。
そして,いずれの内容も参考書などで学んだものでしょう。
国家試験で出題されたものを参考書に掲載していくからです。
さて,この問題の正解は,選択肢4です。
4 学童期から青年期における顕著な身長の伸びには,成長ホルモンが関与している。
びっくりするような内容のものが正解です。
学童期から青年期における顕著な身長の伸びに成長ホルモンがかかわっていることは,社会福祉士の勉強をしなくても知っているものです。
しかし,実際に国家試験で出題されると,「何か裏があるのでは?」と変な勘繰りをしてしまいます。そしてミスします。
この科目は,ときどきびっくりするようなものが正解になる傾向があります。
ぜひ覚えておいてください。
この問題の詳しい解説
https://fukufuku21.blogspot.com/2021/09/blog-post_7.html
この記事にも書きましたが,国家試験は,意外と意地悪ではありません。
それもかかわらず,変に疑うと底なし沼に陥るので注意が必要です。
もちろん,読み間違いや勘違いはしていないか,という確認は必要です。