健康寿命
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
日本の健康寿命(2019年)
男性:72.68歳
女性:75.38歳
平均寿命との差が大きいのは,女性です。
それでは,今日の問題です。
第33回・問題23
「令和元年版高齢社会白書」(内閣府)における日本の現状に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 15歳未満人口に比べて,65歳以上人口の方が少ない。
2 健康寿命は,男女共に80年に達している。
3 日本の高齢化率は,先進諸国の中で最も高い。
4 70歳代前半の就業率は,男女共に半数を超えている。
5 公的年金,恩給を受給する高齢者世帯のうち,それらが総所得の全てである世帯は約2割である。
古い資料からの出題ですが,国家試験に出題される統計データは,年度によって大きく変動しないので,今でもそのまま使えるのが大半です。
それでは,解説です。
1 15歳未満人口に比べて,65歳以上人口の方が少ない。
65歳以上人口は,15歳未満人口の倍もあります。
2 健康寿命は,男女共に80年に達している。
ここで,今日のテーマの「健康寿命」が登場しました。
健康寿命は,前説のとおり,女性でも80歳には達していません。
3 日本の高齢化率は,先進諸国の中で最も高い。
これが正解です。
ものすごいスピードで高齢化率が高まり,令和4年では,29.0%です。
4 70歳代前半の就業率は,男女共に半数を超えている。
高齢者の就業率は高くなくなってきていますが,半数までは至っていません。
令和4年では,男性:41.8%,女性:26.1%でした。
5 公的年金,恩給を受給する高齢者世帯のうち,それらが総所得の全てである世帯は約2割である。
令和元年では約5割でしたが,令和4年では,約25%となっています。
この期間で,80~100%の割合が増えてきて,100%の割合が低下してきています。
65歳以上の高齢者の就業が増えてきたからでしょう。