将来人口推計は,国勢調査の結果などをもとにして,5年ごとに公表されています。
現時点の最新のものは令和5年推計です。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計) 結果の概要」
https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp2023_gaiyou.pdf
それでは今日の問題です。
第33回・問題49
日本の人口に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 「人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)」(総務省)によると,2019年の総人口は前年に比べ増加した。
2 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)によると,2019年の合計特殊出生率は前年より上昇した。
3 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の平均寿命は男女共に90年を超えるとされている。
4 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,老年(65歳以上)人口は2042年にピークを迎え,その後は減少に転じるとされている。
5 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の老年(65歳以上)人口割合は約50%になるとされている。
(注) 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」とは,「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位(死亡中位)の仮定の場合を指す。
古いデータですが,現在も傾向が変わらないので,そのまま使えます。
それでは解説です。
1 「人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)」(総務省)によると,2019年の総人口は前年に比べ増加した。
人口はずっと減少が続いています。
2 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)によると,2019年の合計特殊出生率は前年より上昇した。
合計特殊出生率もずっと減少が続いています。
2023(令和5)年は,過去最低の1.20となっています。
3 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の平均寿命は男女共に90年を超えるとされている。
女性は90年を超えますが,男性は超えません。
これは令和5年推計でも同じです。
4 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,老年(65歳以上)人口は2042年にピークを迎え,その後は減少に転じるとされている。
この時点では,これが正解でした。
令和5年推計では,老年人口のピークは1年遅い2043年だと推計されています。
5 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の老年(65歳以上)人口割合は約50%になるとされている。
平成29年推計(2065年)では,38.4%,令和5年推計(2070年)でも38.7%です。
50%までにはなりません。