2024年8月28日水曜日

日本の将来人口推計

 

将来人口推計は,国勢調査の結果などをもとにして,5年ごとに公表されています。


現時点の最新のものは令和5年推計です。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計) 結果の概要」

https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp2023_gaiyou.pdf


それでは今日の問題です。


第33回・問題49

日本の人口に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 「人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)」(総務省)によると,2019年の総人口は前年に比べ増加した。

2 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)によると,2019年の合計特殊出生率は前年より上昇した。

3 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の平均寿命は男女共に90年を超えるとされている。

4 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,老年(65歳以上)人口は2042年にピークを迎え,その後は減少に転じるとされている。

5 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の老年(65歳以上)人口割合は約50%になるとされている。

(注) 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」とは,「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位(死亡中位)の仮定の場合を指す。


古いデータですが,現在も傾向が変わらないので,そのまま使えます。


それでは解説です。


1 「人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)」(総務省)によると,2019年の総人口は前年に比べ増加した。


人口はずっと減少が続いています。


2 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)によると,2019年の合計特殊出生率は前年より上昇した。


合計特殊出生率もずっと減少が続いています。


2023(令和5)年は,過去最低の1.20となっています。


3 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の平均寿命は男女共に90年を超えるとされている。


女性は90年を超えますが,男性は超えません。


これは令和5年推計でも同じです。


4 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,老年(65歳以上)人口は2042年にピークを迎え,その後は減少に転じるとされている。


この時点では,これが正解でした。


令和5年推計では,老年人口のピークは1年遅い2043年だと推計されています。


5 「国立社会保障・人口問題研究所の推計」によると,2065年の老年(65歳以上)人口割合は約50%になるとされている。


平成29年推計(2065年)では,38.4%,令和5年推計(2070年)でも38.7%です。

50%までにはなりません。

最新の記事

都道府県の役割の基本の基本

  国家試験は五者択二,あるいは,五者択二の問題で構成されています。 当然ですが,正解以外は誤りです。 ところが,誤りの文章を作るのは,かなり難しいものです。 そのため,いくつかの方法が使われます。その一つが市町村と都道府県の入れ替えです。 知識不足では,解けないので,かなり手ご...

過去一週間でよく読まれている記事