社会福祉士と精神保健福祉士は,それぞれ別の法律に基づいた国家資格ですが,義務等は共通です。
義務等
・誠実義務 ・信用失墜行為の禁止 ・秘密保持義務 ・連携等 ・資質向上の責務 |
それでは,今日の問題です。
第34回・問題91
社会福祉士及び介護福祉士法における社会福祉士と,精神保健福祉士法における精神保健福祉士に関する次の記述のうち,これらの法律に明記されている共通する責務として,正しいものを1つ選びなさい。
1 集団的責任の保持
2 権利擁護の促進
3 多様性の尊重
4 資質向上
5 倫理綱領の遵守
この問題が出題されたとき,精神保健福祉士法を知らないので困ったと思う人もいたと思います。
しかし,社会福祉士及び介護福祉士法を知っていれば,正解できる問題です。
まずは,社会福祉士の義務等を考えると良いからです。
正解は,選択肢4です。
4 資質向上
資質向上の責務は,両資格の根拠法に規定されています。
社会福祉士
社会福祉を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため,相談援助等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。
精神保健福祉士
精神保健及び精神障害者の福祉を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため,相談援助に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。
1 集団的責任の保持
3 多様性の尊重
この2つは,ソーシャルワーク専門職のグローバル定義に書かれているものです。