社会福祉士は,社会福祉士登録簿に,氏名,生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録をすることで,社会福祉士になることができます。
これまでは,郵送によって登録申請していましたが,マイナンバー法の改正によって,オンライン申請が可能となりました。
これでわかるように,社会福祉士は,介護福祉士,精神保健福祉士,公認心理師とともにトップを切って,変更申請などができるようになりました。
第37回国家試験の合格者から,いよいよ新規もオンライン申請が行えるようになります。
そういった意味で,今年度の国家試験は,歴史の転換点になるものです。
デジタル登録証をゲットしましょう。
それでは,今日の問題です。
第29回・問題-91
社会福祉士及び介護福祉士法に規定されている社会福祉士に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 社会福祉士の名称使用は,登録後でなければならない。
2 業務を行うに当たっては,クライエントの主治医の指導を受けなければならない。
3 専門性の維持・向上を目的として,資格更新研修を受けなければならない。
4 所属する勤務先の立場を優先して業務を行わなければならない。
5 資質向上の責務として,相談援助に関わる後継者の教育指導に努めなければならない。
社会福祉士を目指しているのですから,社会福祉士及び介護福祉士法に関する問題は確実に正解したいです。
それでは,解説です。
1 社会福祉士の名称使用は,登録後でなければならない。
合格するだけではなく,社会福祉士登録簿に登録することで,社会福祉士になります。
ということで,これが正解です。
2 業務を行うに当たっては,クライエントの主治医の指導を受けなければならない。
クライエントの主治医の指導を受けなければならないのは,精神保健福祉士です。
社会福祉士と主治医との関係は,連携及び調整その他です。
3 専門性の維持・向上を目的として,資格更新研修を受けなければならない。
更新制はありません。
4 所属する勤務先の立場を優先して業務を行わなければならない。
これを選んだ人は,合格基準点を超えていても不合格にしても良いような問題だと思います。
医師の国家試験にはそういった問題があるそうです。
5 資質向上の責務として,相談援助に関わる後継者の教育指導に努めなければならない。
資質向上の責務
社会福祉士又は介護福祉士は,社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため,相談援助又は介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。 |
後継者の教育指導も必要ですが,法にはそのような規定はありません。