今回は,ソーシャルワーク専門職のグローバル定義を学びたいと思います。
ソーシャルワーク専門職のグローバル定義
ソーシャルワークは,社会変革と社会開発,社会的結束,および人々のエンパワメントと解放を促進する,実践に基づいた専門職であり学問である。 社会正義,人権,集団的責任,および多様性尊重の諸原理は,ソーシャルワークの中核をなす。 ソーシャルワークの理論,社会科学,人文学,および地域・民族固有の知を基盤として,ソーシャルワークは,生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう,人々やさまざまな構造に働きかける。 この定義は,各国および世界の各地域で展開してもよい。 |
ソーシャルワークの中核をなす原理
・社会正義 ・人権 ・集団的責任 ・多様性尊重 |
それでは,今日の問題です。
第29回・問題92
「ソーシャルワークのグローバル定義」(2014年)におけるソーシャルワークの中核をなす原理として,正しいものを1つ選びなさい。
1 個人的正義
2 集団主義
3 自民族中心主義
4 自己責任
5 多様性尊重
(注) 「ソーシャルワークのグローバル定義」とは,2014年7月の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)の総会・合同会議で採択されたものを指す。
この時は,ソーシャルワーク専門職のグローバル定義とは出題されていません。
グローバル定義が初めて出題されたのは第28回です。それから毎回出題されてきました。「専門職」が加わったのは,第33回からです。
さて,正解は,選択肢5です。
5 多様性尊重
ほかは解説しません。