精神保健福祉士法は,2010年に改正され,義務等が変わっています。
この時に加わったのは,「資質向上の責務」と「誠実義務」です。
これを聞いて,「あれっ」と思った人もいるでしょう。
社会福祉士及び介護福祉士法の2007年改正でも,同じようにこれらが加わっています。
つまり,先に社会福祉士及び介護福祉士法が改正されて,そのあとに精神保健福祉士法が同じように改正されたということです。
どちらも義務等は,共通しているので覚えやすいと思います。
義務等
・誠実義務 ・信用失墜行為の禁止 ・秘密保持義務 ・連携等 ・資質向上の責務 |
赤字の部分が,改正によって加わったものです。
それでは,今日の問題です。
精神保健福祉士
第25回・問題21
次のうち,2010年(平成22年)の精神保健福祉法改正で精神保健福祉士の義務等に,新たに設けられたものとして,正しいものを2つ選びなさい。
1 信用失墜行為の禁止
2 資質向上の責務
3 名称の使用制限
4 秘密保持義務
5 誠実義務
正解はすぐわかると思います
前説のとおり,正解は,選択肢2と5です。
2 資質向上の責務
5 誠実義務
1 信用失墜行為の禁止
3 名称の使用制限
4 秘密保持義務
これらは,法の成立時から規定されているものです。
〈今日の一言〉
ソーシャルワークの基盤と専門職は,精神保健福祉士との共通科目です。
精神保健福祉士法は,旧カリ時代の出題基準にも含まれていましたが,出題されたことはありませんでした。
しかし,新カリで共通科目になったことで,精神保健福祉士法は高い確率で出題されるようになるでしょう。