2018年7月13日金曜日

社会保障の徹底理解~雇用保険の概要

今日も雇用保険を続けます。

雇用保険の概要を押さえていきたいと思います。

社会保険の基本は,

保険事故

保険者

被保険者

保険料

保険料の納付

保険の具体的内容

これらを意識して,勉強をすすめましょう。

それでは今日の問題です。

第23回・問題54 雇用保険制度に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい 。
1 雇用保険は,都道府県が管掌している。 

2 雇用保険の被保険者とは,適用事業所に雇用される労働者であって,その所定労働時間が通常の労働者の4分の3以上である者をいう。 

3 雇用保険では,被保険者が離職したことを失業の要件としているので,新卒者であって被保険者でない者が就職できない場合には,失業には該当しない。

4 雇用保険は,自分が失業したときのための保険なので,労働者が自分で公共職業安定所に被保険者となったことを届け出なければならない。

5 失業の発生は国の責任なので,雇用保険の財源は,全額国庫が負担する。


答えは,選択肢3です。

雇用保険が定める「失業」は
被保険者が離職し,労働の意思及び能力を有するにもかかわらず,職業に就くことができない状態にあることをいう。

新卒者は対象となりませんし,離職していても働く気持ちがなければ対象となりません。

他の選択肢も簡単に解説します。

1は,保険者は政府です。

2は,定労働時間が通常の労働者の4分の3以上である者ではなく,一週間の所定労働時間が20時間以上,31日以上雇用されることが見込まれる者です。

3は,正解。

4は,事業主が届出の義務があります。そして保険料の納付義務もあります。

5は,全額国庫負担ではありません。それでは社会保険ではなくなってしまいます。社会保険ですから,社会保険料が主な財源となります。

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