2020年12月23日水曜日

障害福祉サービス

今回は,障害者総合支援法が規定する障害福祉サービスに関する問題を取り上げます。


まずは,問題です。


第28回・問題59 事例を読んで,F君が利用できる「障害者総合支援法」に基づく障害福祉サービスとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕

 F君(9歳,男児)は,自閉症を伴う知的障害があり,特別支援学校小学部第3学年に在学中である。以前,障害福祉サービスの利用を申請し障害支援区分3(行動関連項目の合計点は10点)の認定を受けていたが,現在,サービスは利用していない。最近になって,時々激しい自傷行為や物を壊す行動がみられるようになり,両親は,F君が日常生活を安全に過ごす方法として障害福祉サービスの利用を検討している。

1 生活介護

2 重度訪問介護

3 療養介護

4 同行援護

5 行動援護


障害者総合支援法は,18歳以上の障害者を対象としていますが,障害児も利用できる障害福祉サービスがあります。


利用できるのは,

・居宅介護

・行動援護

・同行援護

・重度障害者等包括支援


利用できないのは,

介護給付のうち

・重度訪問介護

・施設入所支援

・生活介護

・療養介護


それと訓練等給付です。


ただし,重度訪問介護は,15歳以上なら利用できます。


この問題では,

 生活介護

2 重度訪問介護

3 療養介護


が消去できます。


残るは,

4 同行援護

5 行動援護


の2つです。


この2つは,ことばが似ているのでしっかり覚えましょう。


同行援護は,視覚に障害のある人が対象です。


F君は,視覚には障害がありません。


残るは,5 行動援護 です。


これが正解です。


行動援護は,判断能力の制限がある人を対象としています。F君に適したサービスだと言えるでしょう。


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