今回は,人口推計です。
このタイプの問題は,難しいので解けても解けなくても,気にすることはありません。
そういったものの対策に時間をかけるよりも,出題ポイントが明確なものをかっちり覚えるほうが得点力は確実にアップします。
それでは,今日の問題です。
第28回・問題49 総務省の「人口推計(平成26年10月1日現在)」における年齢別の人口などに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 全国でみると,65歳以上人口の割合は,年少人口の割合の2倍を超えた。
2 全国でみると,0歳人口は女の方が多い。
3 年少人口(0~14歳)の割合が最も高いのは東京都である。
4 生産年齢人口(15~64歳)の割合が最も高いのは島根県である。
5 65歳以上人口の割合が最も高いのは沖縄県である。
これを覚えたとして,また出題されることは少ないかもしれません。
正解は,選択肢1です。
1 全国でみると,65歳以上人口の割合は,年少人口の割合の2倍を超えた。
特に覚えておきたいのこれでしょう。
ほかの選択肢で注意したいのは,選択肢5です。
5 65歳以上人口の割合が最も高いのは沖縄県である。
沖縄の人は長生きだとイメージがあります。それは正しいです。そのために勉強不足の人は,これを正解だと思うでしょう。
しかし,太平洋戦争で多くの民間人が亡くなっているので,高齢者人口はそれほど多くないです。
戦争で強く生き残ることができた人は,貴重な存在なのです。
それでは,ほかの選択肢も確認しましょう。
2 全国でみると,0歳人口は女の方が多い。
これは,旧カリ時代から何度か出題されてきているものです。
そのために,このことが記載されていた参考書もあるでしょう。
0歳人口は,男性が多いのです。
動物学的には,男性のほうが多く生まれるからです。
3 年少人口(0~14歳)の割合が最も高いのは東京都である。
東京都のような大都会が年少人口の割合が高ければ,今のような少子化は招いていないでしょう。
このような推測が必要です。
最も高いのは,一般イメージどおり,沖縄です。
4 生産年齢人口(15~64歳)の割合が最も高いのは島根県である。
統計結果は,何か理由があります。
島根県の方には申し訳ございませんが,島根県がほかの都道府県よりも労働力が必要な産業があるとは思われません。
人は仕事のあるところに集まります。もちろん最も高いのは東京都です。