2022年8月30日火曜日

脳血管性認知症の特徴

認知症という疾患そのものの研究が進むことによって,認知症の原因疾患別に語られるようになってきています。

 

さらに認知症研究・研修センターができた2000年代以降,認知症ケアは急速に発展してきました。

 

 

国家試験で出題される認知症は,

 

・アルツハイマー型認知症

・脳血管性認知症

・レビー小体型認知症

・ピック病(前頭側頭型認知症)

 

の4つに絞られます。

 

今日のテーマは,その中の「脳血管性認知症」です。

 

脳血管性認知症の症状の特徴は,

 

①クリアな時とそうではない時がある「まだら認知症」。

②喜怒哀楽の感情の表出が激しくなる「感情失禁」。

 

の2つです。

 

これを踏まえて,今日の問題です。

 

32回・問題6 次のうち,脳血管性認知症の特徴的な症状として,適切なものを2つ選びなさい。

1 パーキンソン症状

2 まだら認知症

3 幻視

4 感情失禁

5 常同行動

 

この問題は,認知症に関するスタンダードに位置づけられると思います。

 

一般的に知られるアルツハイマー型認知症だけが抜けてだけです。

 

整理すると以下のようになります。

 

アルツハイマー型認知症

早期からの記憶障害

脳血管性認知症

まだら認知症

感情失禁

レビー小体型認知症

パーキンソン症状

はっきりとした幻視

ピック病

(前頭側頭型認知症)

人格変化

常同行動

 

ということで,今日の問題の正解は選択肢2の「まだら認知症」と選択肢4の「感情失禁」です。

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