社会福祉士の国家試験は,150問です。
そのうち,必ず数問は歴史に関する出題があります。
全体に占める割合は,決して大きくはありません。
しかし,出題されるポイントは,いつもほとんど同じです。
苦手にしてしまうのは,あまりにもったいないです。
福祉の歴史は,それほど長くはありません。
19世紀後半から大きく動き出します。
わずか150年です。
150年でも長いと思うかもしれません。
しかし50年のわずか3倍です。50歳の人の人生を3人つなげるだけで150年となります。
そう考えると,決して古い時代のことを学んでいるわけではないように思えるような気がします。
第二次世界大戦後の施策は,今の法制度に直結しています。
歴史の勉強でいやになるのは,人の名前を覚えなければならないことでしょう。
しかし,社会福祉士の歴史で覚えるべき人は,ほとんどが写真があります。
ネットで調べるとその人物はどんな人だったのかも分かります。
面倒なことかもしれませんが,ネットで調べる学習効果は絶大です。
これは,法制度でも同じです。
法が変わるときは,国が資料を作っています。概要のようなもの以上に詳しく出題されることはないので,それだけ押さえれば十分です。
〈今日のまとめ〉
国試では,凡ミスは命取りとなります。
しっかり一つずつ覚えていくには,ひと手間かけることも必要かもしれません。
理解しにくい,と思うときは,ぜひネットを使って調べてみましょう。
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