2021年3月15日月曜日

第33回の合格発表について

合格基準点が93点という結果に驚いた人もいたかもしれません。

受験者が受験料が倍以上に一気に上がった第30回国試以降,年々少なくなっていますが,今回はコロナで欠席した人が多かったということが大きく影響したと考えられます。

いわゆるコロナによる受験控え現象です。前年度よりも4,000名以上も受験者が減少しています。受験者総数の実に1割に相当します。

それにしても,試験センターは頑なに合格率30%程度にこだわっています。

もし,合格基準点を1・2点下げることになったら,合格率は30%を超えてしまっていたのでしょう。

ここでわかるのは,1点の重みです。

1点の範囲に大勢の受験者が分布していることが推測できます。

国試問題は簡単ではありませんが,かといってたやすく合格できるほど簡単ではありません。

今回の合格発表でわかるように,みんなの点数が上がれば,合格基準点も上がるからです。

人によっては,それはおかしいことだと思う人もいるはずです。

しかし年度間の不公平さをなくすためには,ある程度しかたがないことのように思います。

もし合格基準点を変えなければ,今年のような国試では,30%を超えてしまう可能性があります。

合格率が高い年の合格者というレッテルが貼られてしまうかもしれません。

今日は,悔しくて眠れないかもしれません。しかし寝ましょう。

それが明日の活力になります。

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