今回は,コーディネーションです。
コーディネーションは,一般的に使用される意味とほぼ同じで,調整をいいます。
コーディネーターは,その調整を行う人のことです。
それでは,今日の問題です。
第32回・問題112
S市社会福祉協議会は,S市から避難行動要支援者への支援の役割調整等のコーディネートを委託されている。
次の記述のうち,コーディネーターであるS市社会福祉協議会のF社会福祉士が平常時から行う行動として,適切なものを2つ選びなさい。
1 避難行動要支援者を個別に訪問し,避難支援を行うに当たっての留意点を聞き取る。
2 内閣府が策定する,避難支援のための個別計画を地域の支援者と共有する。
3 地域住民に声を掛け,避難訓練を避難行動要支援者と一緒に行う。
4 災害発生に備えて,避難行動要支援者名簿を地域の全戸に配布する。
5 避難行動要支援者に対して,住民の中から住民基本台帳によって支援者の役割を割り当てる。
コーディネーションになっていないものは,
2 内閣府が策定する,避難支援のための個別計画を地域の支援者と共有する。
4 災害発生に備えて,避難行動要支援者名簿を地域の全戸に配布する。
これらは正しそうに思いますが,共有や配布をするだけで終わっていては,コーディネーションにはなりません。
5 避難行動要支援者に対して,住民の中から住民基本台帳によって支援者の役割を割り当てる。
これも正しそうに思いますが,それぞれを調整するならコーディネーションだと言えますが,役割を割り当てること自体は,コーディネーションにはなりません。
ということで,この問題の正解は,以下の2つです。
1 避難行動要支援者を個別に訪問し,避難支援を行うに当たっての留意点を聞き取る。
3 地域住民に声を掛け,避難訓練を避難行動要支援者と一緒に行う。
〈今日の注意ポイント〉
今日の問題は,コーディネーターの問題ですが,コーディネーションそのものを聞いているわけではありません。
そのために,消去法が用いられるタイプの問題となっています。
正解となったものを改めてみます。
1 避難行動要支援者を個別に訪問し,避難支援を行うに当たっての留意点を聞き取る。
3 地域住民に声を掛け,避難訓練を避難行動要支援者と一緒に行う。
おそらく地域福祉の問題なら,正解しやすいでしょう。
選択肢1は,ニーズの確認,選択肢3は,地域住民との連携となっています。
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