国家試験が近くなってくると,焦りがますます高まってきます。
だからといって,何か特別な解消法があるわけではありません。
今までの勉強をひたすら繰り返すのみです。
この学習部屋もネット情報の一つですが,ネットやSNSで「〇〇が出そうだ」という情報を集めるのは,時間がもったいないように思います。
それがプラス1点になることもあるかもしれませんが,スタンダードなものを押さえていくほうが,国家試験に出る確率は高いと言えます。
たとえば,相談援助の「様々なアプローチ」,心理学の「心理療法」などがそうです。
これらが必ず次の国家試験に出題されるとは限りませんが,少なくとも第22回国家試験以降では,毎回必ず出題されています。
アプローチ名 |
援助方法 |
・心理社会的アプローチ |
「状況の中の人」を基本概念として,心理社会的に課題のあるクライエントに対して,コミュニケーションを通して関わっていく。 |
・機能的アプローチ |
ワーカーの所属する機関の機能を活用して,クライエントの意志で問題解決できるように援助する。 |
・問題解決アプローチ |
クライエント自身が問題解決者であると捉え,問題を解決できるように援助する。 |
・課題中心アプローチ |
クライエント自らが問題を解決するための課題を設定し,あらかじめ決められた期間の中で課題を達成することを目指す。 |
・危機介入アプローチ |
危機状態に陥っている人に対して早期にかかわり,危機に対して対処能力を高める。 |
・行動変容アプローチ |
学習理論を活用して,クライエントの問題となる行動を消去や強化することにより,問題行動全体の変容を図る。 |
・エンパワメントアプローチ |
クライエントが抑圧された状況を認識して,潜在能力に気づいて,対処能力を高められるようにかかわる。 |
・ナラティブアプローチ |
クライエントが語るストーリーを重視して,新たな意味の世界を創り出すことを援助する。 |
・解決志向アプローチ |
クライエントが抱く解決のイメージを尊重し,その実現に向けてクライエントの社会的機能を高めることを目指す。 |
・フェミニストアプローチ |
女性にとっての差別や抑圧などの社会的な現実を顕在化させ,個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。 |
・実存主義アプローチ |
利用者が他者とのつながりを形成し,疎外状態から解放されることに焦点を当てる。 |
・エコロジカルアプローチ |
「人と環境」の交互作用に着目して援助する。 |
アンダーラインを引いているところが,それぞれのポイントです。国家試験では,そこを手掛かりに問題を解きます。
こういったものを知っていると国家試験では,凡ミスは防ぐことができます。
「心理療法に関する出題は100%」の記事
https://fukufuku21.blogspot.com/2018/03/311001.html
https://fukufuku21.blogspot.com/2018/03/311002.html
https://fukufuku21.blogspot.com/2018/04/311003.html
〈今日の一言〉
社会福祉士の国家試験の特徴は,出題範囲が広いことです。
ヤマを張って国試に臨んだところで,合格基準点に到達するのはかなり困難です。
その点,まじめに勉強に取り組んできた人は,合格する権利があります。
それを信じることがとても重要です。